名邑十寸雄の手帖 Note of Namura Tokio

詩人・小説家、名邑十寸雄の推理小噺・怪談ジョーク・演繹推理論・映画評・文学論。「抱腹絶倒」と熱狂的な大反響。

♪ スクリューボール・ジョーク 【唯一人の生存者】

2024年08月11日 | 日記
「ロープが細くて切れそうだ。十一人をささえきれない。誰か一人とび降りろ」
「下は流氷の流れる凍て付いた荒海だ。その上、鮫がうようよしている」

 ヘリコプターの海兵隊員がロープを引き上げ様とすると、細縄は今にも切れそうだった。
「女性は私一人ね。それなら私が飛び降りて犠牲になります。私達女性は…、夫と子供達の為に何もかもを奉げ、何ひとつ見返りを望みません」

 十人の男達は、その感動的な名演説に…思わず拍手してしまったと伝えられる。



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