「人生が美しいからこれを愛すのではない。私はそれよりも真実を愛す。(物理的な)醜さの中にさえ(精神世界の)美はある」
【非論理】とは、論理に非ず。物理的な論理では論証し得ない確かな真理を差します。が、こういう名言を人様に伝える時にいつも戸惑うのは、一体何を以って「美しい」「真実」「醜い」「美」とするかという点です。物質的、論理的に観る常識人の理解を超えた言葉です。
正しい見地に立つには、先ずその偉人が前提とした「言葉の背後にある想念」を知らねばなりません。論理的に理解するのではなく、実人生と照らし合わせた直観が得られなければ真相を掴み様もない。必然的に、オニール氏の非論理的な作品を何百回と読む事になります。原書を読み解くのに随分と苦労しました。
「楡の木陰の欲望」で有名なノーベル賞作家・ユージン・オニールは、アカデミー受賞映画「レッズ」にも登場します。ジャック・ニコルソンの鬼気迫る名演が光ります。余り知られていませんが、オニール氏はチャーリー・チャップリンの愛妻ウーナの実父でもあります。貧困と無知の中に真実の本質を見出したチャップリンは、オニール氏から何等かの影響を受けた様にも感じます。ちなみに、チャップリンとオニールは同年代です。
チャップリン最晩年の名作を観ると、オーソン・ウエルズなど多くの藝術家との相互影響が仄かに浮かんで来て現代とは異なる藝術の凄みさえ感じます。有名人同士が集ったのではなく、確たる思想と偉大な才能が、お互いに惹き寄せられたのかも知れませんね。
【非論理】とは、論理に非ず。物理的な論理では論証し得ない確かな真理を差します。が、こういう名言を人様に伝える時にいつも戸惑うのは、一体何を以って「美しい」「真実」「醜い」「美」とするかという点です。物質的、論理的に観る常識人の理解を超えた言葉です。
正しい見地に立つには、先ずその偉人が前提とした「言葉の背後にある想念」を知らねばなりません。論理的に理解するのではなく、実人生と照らし合わせた直観が得られなければ真相を掴み様もない。必然的に、オニール氏の非論理的な作品を何百回と読む事になります。原書を読み解くのに随分と苦労しました。
「楡の木陰の欲望」で有名なノーベル賞作家・ユージン・オニールは、アカデミー受賞映画「レッズ」にも登場します。ジャック・ニコルソンの鬼気迫る名演が光ります。余り知られていませんが、オニール氏はチャーリー・チャップリンの愛妻ウーナの実父でもあります。貧困と無知の中に真実の本質を見出したチャップリンは、オニール氏から何等かの影響を受けた様にも感じます。ちなみに、チャップリンとオニールは同年代です。
チャップリン最晩年の名作を観ると、オーソン・ウエルズなど多くの藝術家との相互影響が仄かに浮かんで来て現代とは異なる藝術の凄みさえ感じます。有名人同士が集ったのではなく、確たる思想と偉大な才能が、お互いに惹き寄せられたのかも知れませんね。