とりあえず軽く何か食べるか、となった夜のこと。
茶屋町あたりで何か適当にあるかとふらふら歩くものの、どの店もわりと肩触れあう感じで、ずいぶん楽し気な密である。
大阪の感染者急増でアワワとなっていたころだったが、まあ、いるとこにはいる。飲食がいちばんリスクが高いというので、まったく知らない人たちのなかに飛びこむのはちょっとなあ、と考えたワタシ。
茶屋町『LUSH』のすぐ近く、高架下にある1店をふと見つけた。
それが『鮨とSAKE 茶屋町Marry』。
「外カウンターでのご飲食は10%offとさせて頂きます」
…あ、外カウンターで食べるというテがあったか。寒いけど。
しかもその外カウンターには先客なし。よしよし、軽く飲み食いするだけだから、もう外カウンターでいいだろうということでここに決定。
気のいい元気なお兄さんスタッフ(おじさんスタッフかもしれない)。
勢いでとりあえずハイボールを注文したが、いやいや、今思い返せば、寒くて飲めるわけがなかろうという…。最初から燗が正解に違いない。だって冬だもの。
お通しはかぶら蒸し。
お洒落に升に入ってきたから、熱燗がお通しなのかと思ったヮ。そんな馬鹿な。
スタッフの感じがよく、こちらの気分も良くなってきたので、いささか値は張るものの「せこ蟹」を注文。内子と赤酢シャリが混ぜてあって、これが非常に美味い。
神戸ではもう少しリーズナブルに出す店があるのだけれど、まあ場所や昨今の飲食業界の苦境を考えれば、多少の散財はええか、と我々。
ちなみに連れは神戸の美味い居酒屋で働いていた子で、まさにその店でその子がせこ蟹を剥き剥きしていたのであった(笑)
にぎりはサーモンにさわら。
さわらは迷ったが、軽く炙って出すとのことで決定。炙ったさわらは大好物なのだ。
それからぼたん海老。
1貫1貫の値段はそこそこするが、まあ赤シャリでこれだけとろっとあまいぼたん海老が食べられるなら上等かと。
ちなみにランチなどでは相当リーズナブル、お得なセットや定食を提供しているようである。お持ち帰りの弁当などもわりと充実しているように見受けられた。職場がこのあたりなら、間違いなく試していたはず。
アタマは揚げて出してくれる。この、無駄のないあたりも、当たり前といえば当たり前のことなのだけれど、嬉しい。
連れチャンのご希望で、鯖巻きを注文する。
これがまた美味い。1人で1品いけてしまうのではないかと思うほど、軽く食べられる。
次来たときも、ワタシはたぶん頼むだろうな。
牡蠣フライ。
で、このあたりでまあまあ癖のあるオッチャンが外カウンターにやってきて、大声でおしゃべりをはじめたので退散する。
ひざ掛けあり、割引あり、真冬の外カウンターもなかなか悪くはない。寒いけど。
いやしかしこれ、今行ったらどんななんだろ。相当寒いのでは(笑)
カウンターの木彫りの猫チャンが目印である。