久しぶりの唐招提寺。
南大門から真正面に金堂が目に入る。簡素で力強く、優美だ。さすが天平の甍。
柱を見ると、修復の跡が生々しい。
中の7体の像は全て国宝だが、就中十一面千手観音像は圧巻だ。本当に千本の手を持つ千手観音像はここを含めて3体しかない。作った人の執念のようなものを感じる。
鼓楼の横を通って
講堂をすぎると、
開山堂という小さな建物があり、中にはあの鑑真和上座像が鎮座していた。えっ、こんなところに?と思ったら、これは複製だった。
本物はその北の御影堂に安置されているが、毎年6月6日の前後計3日しか公開されない。また御影堂自体が修理中であり、あと2年ぐらいかかるらしい。
境内の北東部に鑑真和上の御廟があるという。参道に入ると両脇は苔がびっしりと生えた疎林がある。
他の場所では殆ど苔は見られないが、何か特別な養生方法があるのだろうか。
その先に御廟があった。
御廟から南に下ると、校倉造りの建物が2軒見られる。経蔵と宝蔵だそうで、特に手前の経蔵は唐招提寺建立前に新田部親王の米倉を移築したもので、日本最古の校倉だそうだ。
唐招提寺は中学の修学旅行で訪れたのだが、一体何を見ていたのだろうか。