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石段の壁、室生寺

2020-03-08 18:21:00 | 日記

初瀬まで来たので、室生寺に行くことにした。一路東に向かう。国道はまだ良かったが、右折して県道に入った途端、道はS字急カーブの連続になった。怖くて40kmぐらいしか出せないでいると、後ろに車が溜まるようになった。空地を見つけて先を譲る。こんな時車の大宮No.に感謝したくなる。

室生寺は、突然開けた隠れ里のような土地にあった。

室生寺金堂。いい具合に色褪せている。


有名な五重塔。


1階部分で1.5m前後、2層以上は1m強だろうか、他の塔の1/2ぐらいのサイズだ。平安初期の建造だが、色彩が豊かなのは20年前の台風で被災し修復されたためなのだろう。


この先に奥の院があるというので行ってみたら、石段の壁が待っていた。一直線に上に向かっており、後で分かるがこれで終わりではない。



これ登るのか、と怖気付いたが、結構な年配の方々も登っているので逃げることもできない。何度も休みを取りながらやっと奥の院にたどり着いた。御影堂と位牌堂、それに札所がある。



すごいなあの女性の職員さん、毎日ここを登り下りしているのか。熱心にお参りしているお婆さん、大丈夫ですよ、足腰は確かですよ。

位牌堂には、金色の位牌が何百柱も並んでいた。

高名の木登りの話を思い出しながら、注意深く下山した。

山門を出たところ、寄付者の名簿が掲載されており、台湾の方々の名前も見られた。



台湾では媽祖、関羽や道教などが尊ばれ、仏教は余り聞かない。ありがたいことだ。



初瀬詣とわらしべ長者

2020-03-08 15:39:00 | 日記

憂かりける人を初瀬の山下ろしよ

激しかれとは祈らぬものを(源俊頼)

という歌でも有名な長谷寺を訪れた。

仁王門を入り、この寺独特の長い登廊の下、階段を登る。



傾斜は緩く、苦にはならない。途中右手に宗宝蔵があったので入ってみる。展示物には余り興味をそそられなかったが、写真がおもしろかった。ここ長谷寺は牡丹で有名だが、緑の花を咲かす牡丹があるという。



さて本堂に着くと、今日は観音様の足に触れることができるという。受付で女性が手に香油をかけてくれ、結縁の腕輪を手首に巻いてくれた。



堂内に入ると天井が低くなり、腰を曲げないと歩けない。右手にいきなり観音様が現れた。身の丈10m弱で非常に圧迫感がある。両足は黒光りしており、先に来ていた女性が正座して左足を撫で、何事かつぶやいていた。

この写真は本尊の裏にあったレプリカ。高さ50cmぐらい。本尊が秘仏であったころ、代わりに拝んだらしい。



この本堂は特殊な形をしている。真ん中が東西の通路になっており、中に入ると先程見た観音様の上体が見えた。



この寺は観光寺と言うよりは信仰の寺という趣が強い。皆熱心に祈り、蝋燭を献燈してゆく。

堂の南側は板敷になっており、その先は清水の舞台のような造りになっている。やはりここも手すりの方に向かってやや傾斜している。西側には五重塔が見える。



山を下っていくと本坊に着くと、天皇陛下を始めとして皇族御手植えの松が並んでいた。



境内を出て街を少し歩くと、あったあった。やはりこれがないと。




中に入って長者ランチを頼んだ



小鉢の一番左は野蒜の酢味噌和え。これを最後に頂いたのはいつだったろうか。