栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」
中山11R 中山記念
◎2.ダイワファルコン
○11.トウケイヘイロー
▲7.アユサン
△5.ロゴタイプ
△8.ナカヤマナイト
×6.カレンミロティック
注15.マイネルラクリマ
ジャスタウェイは父の母父トニービンの斬れを活かした配合のストレッチランナーで、中山内回りの4角で加速していける脚質ではないし、ロゴタイプはヘイローとボールドルーラーのクロスで中山向きの機動力があるが、今のパワー馬場で一雨くるとどうか。中山記念は高齢馬とリピーターが強いレースでもあるから、◎はダイワファルコンでいってみたい。根拠は三つ、ジャングルポケット×ダイワメジャー全姉というハイペリオン色濃い成長力に富む血統で衰えはみられないし、昨年2着で[3.2.0.2]の中山1800mはベストコース、そしてハイペリオン的な粘りに長けた脚質だから、北宏よりワンテンポ仕掛けが早い川須とも手が合っている。アユサンは休み明けなので◎までは打てなかったが、この馬はマイラーではなく中距離馬だし、母系のパワーが強く表現されていて中山も合うタイプだと思う。
阪神11R 阪急杯
◎1.コパノリチャード
○5.マヤノリュウジン
▲10.ガルボ
△6.サンカルロ
×7.レッドオーヴァル
注13.ダノンシャーク
コパノリチャードはコパノオーシャンズの3/4弟でコパノフウジンの近親。あまりダイワメジャーに似ていない伸びのないマイラー体型は母系が強いのだろう。3代母アルガリーがワイルドリスク3×4でここからカッとなりやすい気性を受け継いだので、他馬に絡まれたり突つかれたりするとエキサイトしてしまうが、1400mでハナを切ったときは2戦2勝、2着がダイワマッジョーレとエールブリーズだからこの距離で行ききれば強い。ここ9年の阪急杯の逃げ馬の成績は[1.1.0.7]だが、着外7回はいずれも6人気以下で、3人気以内の人気馬が逃げたときは[1.1.0.0](どちらもローレルゲレイロ)で、開幕週なのだから上位人気になるぐらいの実力馬が逃げればなかなか捕まらないというべきだろう。マヤノリュウジンは心斎橋で◎にしたときにこの阪神内1400mがベストだと書いた。枠もいいのでこれが相手一番手。ダノンシャークは母のナスキロ柔さで差す馬で外回りがベターには違いない。
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ハーツクライは典型的な「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形で、ご存知のように前で受けるようになって一皮むけたわけですが、アンカツさんはルメールとのインタビューで「若いころは緩くて行けそうな気がしなかった」とおっしゃってました
産駒もそういう成長曲線を辿る傾向はあり、エプソムCを勝ったときに祐一が「3歳時と比べると腰がパンとした」とコメントしていてそれが本格化の予兆だったわけですが、腰やトモに力がついたからこそゲートの中で踏ん張ってポンと出れるようになるわけで、それにしてもヘンタイ騎手を背に、中山1800mで涼しい顔でイン好位には仰天(^ ^;)
つまりジャスタウェイがヘンタイ騎手のヘンタイプレーに応えられるだけの馬に成長し完成していたということで、まさにヴィクトワールピサやサクラローレルばりの圧勝、これがG1馬の格だという圧勝で、馬にも騎手にもただただ脱帽ですm(_ _)m
アドマイヤムーンはサンデー×ミスプロのしなやか体質を伝えるので、産駒は細身で非力でダートはぜんぜん走らないほどで、代表産駒のハクサンムーンやファインチョイスは古馬になってデビュー時から30キロ以上も体重を増やして本格化しましたが、アルキメデスもそこまで顕著な馬体増こそないものの古馬になって明らかにトモが逞しくなり、朝日CCでも最後の急坂でシッカリ伸びてましたが、このパワー馬場でこれだけやるとは、もう堂々たるトップクラスの仲間入りですね
母アーキオロジーはLa Troienneにさかのぼる名牝系で代々かけられてきた種牡馬も一流どころばかりでしかも配合が良く、これからも走る仔をバンバン出しそうな繁殖牝馬です
ロゴタイプもこんな馬場はどうかと思われたんですがさすがの3着で、パドックを見たら馬は明らかに札幌記念のときより良くなっており、終わってみれば春競馬の役者が揃ってきたな～という実感の中山記念
阪急杯はコメントにも書いたように、開幕週のインベタ馬場ですから実力馬が逃げたら簡単には捕まらないレースで、2着争いも前が開けばサンカルロが届き、開かなければガルボが残るという、そんなことをもう3年以上繰り返してます(^ ^;)
そしてダノンシャークやラトルスネークみたいな柔らかストライドで差す馬はまずこないのも阪神内1400mの重賞で、京王杯SCやスワンSとはまた違った適性が要求される舞台で、だからこそ阪急杯＆阪神Cにおけるガルボ＆サンカルロ政権は足かけ3年以上も続いているのです(・∀・)
それにしてもコパノリチャードはもの凄いHペースで逃げて追いかけてきた馬全部潰して圧勝ですから、この距離で逃げるとほんとに強い
金曜まではマヤノリュウジンで振り回す気満々やったんですが、丸田には昨日ニシノボレロで脱力させられたので回避して正解やん(・∀・)
というわけで、これから飲みが入ったので回顧はこんなもんで…とりあえず来週は弥生賞頑張ります(・∀・)
すみれは梅花賞1,2着の再戦、○ヤマノウィザードは母父のRoberto系らしさもONになってて内回りの機動力アリとみますが、◎ワールドインパクトは何度か書いてきたように兄姉と比較してもBurghclereやNureyevやKrisやVaguely Nobleのハイインロー的粘りが強く発現していて、ディープ産駒にしては体質は柔らかくなくストライドも伸びないですが粘り強さはある、という馬
だから京都外から阪神内に替わるのはプラスのほうが大きく、あとは未勝利勝ちのように前で受ける形ならば○との叩き合いになっても抜かせないんじゃないかと思うし、このメンツならドスローで引っ張りたおすぐらいなら逃げてしまってもいいのでは
ナスキロ柔いストレッチランナーが出るレーヴドスカー産駒にして▲レーヴデトワールは鬼っ子的存在で、La Troienneのクロスの影響で肩が立っていてストライドが伸びず、白菊賞で一変したように内回り向きの捲り差しタイプ、距離もマイルよりはもう少し長いほうがいいでしょう
さて人気3頭でどう買いましょうかね、◎▲→◎○▲で4点、それでいいか
昨年9月以降の中山芝2500mでステゴ産駒は[4.1.1.5]、潮来もステゴ2頭が人気ですが、◎はゴールドメインで
Halo≒Red God、Nijinsky、Swaps≒Hillary、Flower Bowl≒Aureole、Wild Risk、La Troienneなどをクロスするよくできた相似配合で、ファンタスティックライトをよりステイヤー体質にしたような馬で、Halo無駄ない脚捌きでトボトボ走るので上がりのかかる長距離戦でしか狙えません
前走は東京開幕週のスローで大外回して追い込んでいては出番はなかったですが、しかしエアレーション馬場の中山2500mならばグッドラックHの乗り方でOK、ただし今回は別定で斤量が3キロ増ですが、同じ53キロで叩き合ったグランデスバルが準オープンで57を背負ってマイネルジェイドと叩き合いをやってますから、上がり12.5の世界なら踏ん張りがきくんじゃないかと
ここからステゴ2頭本線に
中山6は◎エクセレントビュー
フェアリーは回顧でも書いたように脚を余していて内容は勝ち馬と五分といってもいいぐらい、パワーと機動力と粘りが活きる急坂小回り1800mはベスト、チチカス産駒がはしゃぎまわるエアレーション馬場でここは決めたい
○マリアライトは420キロのディープ牝馬ですが、クリソライトの妹で母はアロンダイトの全妹ですから決して非力ではなく、母父エルコンの牝馬ですから中山を捲る機動力も兼備していてこれが相手
△カレンリスベットはサンデーにMachiavellianでHalo≒Boldnesian≒Sir Ivor≒Red God3・5×5・5・6、母はHabitatを通じるSir Gaylordのクロス、“ナスキロ柔いヴィルシーナ”というイメージの勝ち方で、これは渋ったエアレーションよりは高速馬場のほうがよさそう
中山7はアスコルティが大人気で私も素質は高く評価していますが、デインヒル系とは思えないしなやか体質で中山1200mもパワー馬場も合うとは思えないので、ブライアンズタイム3×3のパワースプリンター◎クリノコマチから、いつもガツンと行きたがるだけにノリの繊細タッチに期待がかかる○サグレス
阪神6は超スローのエルフィンで脚を余した◎ダンスアミーガ、ゴール前の脚はシャイニーガールと五分でしたからここなら脚力上位で、母父エルコンですから京都外→阪神内もむしろプラス
相手は5,11,14,15あたりですかね～、▲ダイワダルタニアンか☆ロードフォワードが絡めばちょっと美味しいかな
「No.1予想」では中山記念を、「馬券総合倶楽部」では中山記念と阪急杯を予想していますので、そちらもよろしくお願いします
