力士からタレントになった龍虎。
デブタレントや大食いタレントがいなかった昭和50年代。
元力士ということで大食いを期待されTBSのバラエティ番組「料理天国」に試食人として出演する。
料理界の東大、辻調理師専門学校の講師がつくる高級料理を食べる龍虎。
ただ食べる龍虎。
食べるだけで許される龍虎。
龍虎は東映テレビ朝日の時代劇「暴れん坊将軍」に龍虎という力士役で出演。
龍虎が龍虎を演じる、演じるわけでもなく存在しているだけで重宝されるという厚遇ぶりだった。
昭和ではやたら重宝されていた龍虎だったが平成になると風向きが変わる。
昭和末期から徐々に有能な芸人、タレント、元スポーツ選手が誕生していく。
ただ存在しているだけでも許されていた龍虎が無能に見えてきた。
次第に見かけなくなる龍虎。