横溝正史シリーズ
本陣殺人事件
1977年 毎日放送 大映映画 大映京都 映像京都
古谷一行
長門勇
佐藤慶
荻島真一
内藤武敏
真木洋子
西崎みどり
菅貫太郎
草野大悟
野村昭子
北村英三
中村錦司
松村康世
金井進二
淡島千景
企画
毎日放送 角川春樹事務所
原作
横溝正史
音楽
真鍋理一郎
主題歌
茶木みやこ
脚本
安倍徹郎
プロデューサー
青木民雄
監督
蔵原惟繕
製作
毎日放送
大映映画
大映京都
映像京都
江戸時代に大名などが泊まった本陣。
岡山県、山陽路の本陣で結婚式があった。
本陣の当主・長男の結婚式だった。
結婚式が終わった夜、新郎と新婦が惨殺される。
完全な密室、降り積もった雪を痕跡はなく、犯人は逃走。
警察は屏風に残されていた3本指の血の跡に注目、3本指の男を犯人として追う。
さらに当主の弟、三郎が3本指の男に襲撃され重傷を負う。
新婦の遠縁として婚礼に出席していた金田一耕助。
金田一耕助は3本指の男が犯人とは思えない。
横溝正史シリーズ第2弾。時代をうまく描いている。
もうこの時代と同じ空気を描き出すことは不可能だろう。
出演者の顔がもう現代と違う。フィルム映えする人間ばかり揃っている。
長門勇が演じる日和警部が登場。金田一との名コンビが誕生する。岡山出身コメディアン長門が自然体で適役を得た。
荻島真一は、押しの強い自信家のながらもはかなさを併せ持つ。後年の土曜ワイド劇場での押しの強いだけの役と少し違う。うまくはまっている。早逝が惜しまれる。
岡山県警本部長で菅貫太郎が登場。個性を発揮しにくい役だが菅貫太郎感が出ている。
あまり出演時間は長くない。
菅貫太郎は翌年1978年の横溝正史シリーズⅡ「夜歩く」では菅貫太郎個性を爆発させる。
.佐藤慶は犠牲者となる長男役ですぐ死ぬので最初はあまり出てこない。最後の方でまた出てくる。
草野大悟は3本指の男、容疑者として出演。極悪非道の3本指とされるが、なかなか可哀そうな役でもある。草野大悟節を発揮できる役ではない。
内藤武敏は7年後、「スクール・ウォーズ」に出演するが、フジモンに「めっちゃおいじちゃん」と言われる。年齢的にはそこまでおじいちゃんではない。老けて見える。