狂った野獣
東映
配給 東映
東映
東映京都
渡瀬恒彦
志賀勝
野口貴史
片桐竜次
星野じゅん
岩尾正隆
福本清三
室田日出男
川谷拓三
笑福亭鶴瓶
脚本
中島貞夫
関本郁夫
大原清秀
監督
中島貞夫
宝石強盗犯の速水は宝石を持って京洛バスに乗る。
しかし京洛バスに銀行強盗に失敗した男たちが乗り込みバスジャックする。
しかし京洛バスの運転手が心筋梗塞で死亡する。
元自動車メーカーのテストドライバーだった速水がハンドルを握る。
ラジオDJの笑福亭鶴瓶はバスジャック事件を報じる。
京都府警の白バイ警官が執念深くバスジャック事件を追う。
バスの乗客にはチンドン屋や不倫教師がいた。
日産ディーゼル工業の中古バスが京洛バスとして登場、カースタントに使われる。
京都府警は乗っ取られたバスを琵琶湖湖畔に追い詰め包囲する。
京都府警はトヨタ・クラウンのパトカーをバスに特攻させて事件を強攻解決しようとする。
笑福亭鶴瓶が本人役で登場。本人役なのに演技が下手で棒読みである。
バス乗客の志賀勝はチンドン屋で白塗りという間抜けぶりである。
怖くない志賀勝。ふるえる志賀勝。怖がる志賀勝。狂気の志賀勝。
志賀勝は晩年、京都に住み、大阪へは新幹線で新大阪に向かい、新大阪からタクシーで大阪市中心部に行っていた。梅田だけでなく難波にも新大阪からタクシーを使っていた。
志賀勝は早い段階で総入れ歯にした。
まだ大丈夫な歯も面倒なので抜いて総入れ歯にした。
歯を抜く時の麻酔が心臓に負担になったと言う志賀勝。
志賀勝
は
「大事なんは歯、親、金や!」
と
強調した。
野口貴史は不倫教師で醜態をさらす。
銀行強盗未遂犯でバスジャックした川谷拓三は川谷拓三の十八番演技「キレ演技」で安定感を見せる。
川谷拓三はキレ演技が似合う。いい人も似あう。
しかし川谷卓三のクレバー頭いい人は似合わない。気持ち悪い。日本テレビ/ユニオン映画『刑事物語85』の川谷卓三は気持ち悪かった。
川谷拓三の相棒である片桐竜次はヘリコプターに掴って逃亡を図るが京都府警狙撃班に狙撃され死亡。激昂した川谷拓三が京都府警狙撃班に突撃するが狙撃され死亡。
片桐竜次はザコ死が似合う。
死なない片桐竜次は魅力が無い。
空気感が暴力的で怖い雰囲気を出しまくっている普段の片桐竜次。
怖い人である片桐竜次とウマが合い仲がいい水谷豊。
本当は怖い水谷豊。
演技の片山右京。
昔は暴力的な役もナチュラルに演じていた水谷豊。
本来の姿は封印した水谷豊。
トヨタ・クラウンのパトカーが大量に破壊されていく。
潰されるパトカーは主に67年型~70年型のトヨタ・クラウン。510日産ブルーバードも壊される。
琵琶湖湖畔の遊園地のレース場でロケ。滋賀県警は出てこない。
主題歌は三上寛の「小便だらけの湖」。
狂っている小汚い三上寛が小便をモチーフにする汚い歌を歌う。
東映配給、東映京都の『暴走パニック大激突』とよく間違えられる『狂った野獣』。
UHF局のKBS京都では中島貞夫解説の映画放送があった。
UHF局のKBS京都では中島貞夫解説の映画放送で中島貞夫監督作品『狂った野獣』も放送された。
中島貞夫監督自ら『狂った野獣』を解説する。
中島貞夫
は
「野口貴司君などは渡瀬君に心酔していた」
などと言うが
重要なことは言わない。
「もっと言うことがあるだろ!」と言いたくなる、聞きたいことは言ってくれない中島貞夫。映画の肝心なことは言わなかった。