海辺のカフカ 上・下 著:村上春樹
村上春樹さんの本は初めて読みます。
この本の主人公の少年が、自分の15歳の誕生日を機に一人で旅にでるお話。
…冒頭分を読み、これは…

と思ってしまいました。それは、昨年わたしは自分の誕生日に
四国の香川に行ったからです 笑。しかも一人で!!
少年こと田村カフカ君も同じように香川に行っているので、驚きました。これは偶然のい
っち!?これは読まなきゃいけないと思い読んでみました 笑。
~少年が言っていた。特別な日だからこそ今までとは違うなにかをしたいって…
そう…私も同じ!!ただし、15歳ではないけど 笑

~
そんな偶然のいっちから本の中に入って行きました。
3つの世界が同時進行し、初めは戸惑いを感じたけど、慣れたら、先の展開が気になって
一体どうやってこの3つの世界が一つにつながるんだろうとわくわくしました。
主人公:田村カフカについて
田村カフカこと世界で一番タフな少年。
自分自身と向き合うことって勇気のいること。自分というものと対話をし、自分というも
のを知る。でもやっぱり、外からの助けは必要。外から来るものを自分がどう受け取るか
少年が自分で感じ取り選び、それが行き先となる。なかなかハードルが高く、なんども
大丈夫なのか!?と心配したけど、なんとか切り抜けている…さすがタフな少年だなと思
った。母なるものをやっと知り、そこから離れなくてはならないときはじめて感情がこみあ
げてき、少年の成長を感じた場面だった。
もう一つの世界、ナカタさんです。なんて表現しようか…。
ナカタさんこと、ほうじ茶とあんパンがあれば満足のできる欲のないご老人。そして猫

とお
話が出来る。
猫探しからはじまり、謎のジョニー・ウォーカー、そして殺人…魚やヒルが空から降って
きて…入口の石に、カーネルおじさん…一体何なんだ!?と思ったけど深く追求しないこと
にした。とにかくハラハラ・ドキドキの連続。
ん…ナカタさんを考えるとわからなくなります。。。
とにかく、ナカタさんは重要な使命というか役割を背負っていたということ。
そしてその使命を終えた時、
「ナカタははっきりと普通のナカタに戻りたいと願うのです。自分の考えと自分の意味
を持ったナカタになりたいのです」
・・・もとのナカタさんに戻ったんだと思う。
善人です。そして旅の途中でパートナーとなったホシノ青年が言っていたように、
ナカタさんの眼をとおしてものごとを考えていこう。こういうときナカタさんはどう言う
だろうか、どう動くだろうか…。ホシノ青年にとってナカタさんは自分を変えてくれた人。
どことなくナカタさんについてはしっくりこないことがありますが、これはこれでよしと
しよう
はい。。。まとまりのない文章になっています

ミステリーファンタジーと私は勝手に思ってます。常識ではありえない世界だ
けど、あってもいいんだと思う。少年や大島さんのお兄さんが黙するように、言葉にでき
ない、しなくてもいい、したくないことって誰にでもあり、言葉にしてしまうことで意を
無くすことってあると思う。
読み終えて、いろんな分野が入り交ざっていて、哲学から歴史・音楽~美などなど…
やや私の頭はパニックになりそうですが、面白かったかと。。。
残るものは、どことなく …不思議な世界から戻ってこれて良かった…
と、ほっとしている心境です 笑

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