「ヴァレンカのちいさな家」 ベルナデッテ・ワッツ:作 いけだかよこ:訳 ほるぷ出版
本来の、本物の教会2011年3月11日、東京は一時パニック状態に陥った。原発事故を知り、放射能汚染に怯えた多くの人々が、東京から、日本から逃げ出した。「外国人が帰国便を求めて殺到、...
「あくたれラルフ」 ジャック・ガントス:作 ニコール・ルーベル:絵 いしいももこ:訳 童話館出版
あくたれの、おかれた場所「あくたれラルフ」。これは、あくたれの限りをつくす、腐れ・ダメ猫のお話である。やることなすこと陰湿で、手に負えない。まともなことは、何一つしない放蕩ネコ。読...
「あさがくるまえに」 ジョイス・シドマン:作 ベス・クロムス:絵 さくまゆみこ:訳 岩波書店
言葉にならない、祈り自慢することではないが、クリスチャン歴だけは長いくせに、ときどき、何をどう祈っていいのやら、わからなくなる。精一杯を通り越して、心が溢れかえっちゃった時。この世...
「みまわりこびと」 アストリッド・リンドグレーン:文 キティ・クローザー:絵 ふしみ みさを:訳 講談社
「みまわりこびと」になろうもしも、あなたの身近に「長くて厳しい冬」を耐えている人がいたら。ただひたすらに耐えている人がいたら。この絵本を携えて、見回って(見舞って)あげませんか。こ...
「ちいさなアルベルト」 絵・文:アルベルト・マンゼル 訳:田中安男 福武書店
憧れを、呼び覚ます原題は“Alberili”(アルベートリ)。お母さんが、田舎の方言で「小さいアルベルト」を呼ぶと、こうなるのです。「アルベートリ、アルベー...
「エミールくん がんばる」 トミー・ウンゲラー:作 今江祥智:訳 文化出版局
イースターにタコ? ―反転したキリストの姿―4月。イースターにまつわる絵本を紹介できればと思って、つらつらと考えていたのですが、この名作しか思い浮かびませんでした。この、救世主のよ...
「おかあさんが いちばん」 バレリー・ゴルバチョフ:作 那須田淳:訳 講談社 世界の絵本
ウクライナの森を思いつつロシアによるウクライナ侵攻から、早くも二ヶ月余りがすぎた。恐ろしいことに、連日報じられる「市内は壊滅的」「500人余りが殺害され...
「まいごになったおにんぎょう」 A.アーディゾーニ:作 E.アーディゾーニ:絵 石井桃子:訳
本当に優しくて、賢い女の子の話邦題が暗示するとおり、「迷子の人形が救い出されるまで」の物語です。しかし、原題は ...
「ぼくは弟とあるいた」「ぼくは弟と歩き続けた」 小林豊:作 岩崎書店
どうやって、生き抜けばいいの?絵本で「戦争体験」を伝えるのは、とても難しい。その体験の...
「うろおぼえ一家のおかいもの」 出口かずみ:作 理論社
ビニールカバーの要らない絵本わたくしの、ごく個人的な、持論にすぎませんが。最近よくみかける、ビニールカバーのかけられている「立ち読み禁止の絵本」は、だいだい「買わなくていい絵本」で...