ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者59万4203人。死者数4580人

2021-10-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年10月28日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は594203人になりました。1日の新規感染者数は1979人で、変わらず高い水準です。新規検査数は前日より減って40409件です。

 死者数は4580人です。新規死者数は17人で過去最多記録タイです。

 567058人が回復しました。

 951万件を越える検査数となりました。


 ミンスク市内で来月初め日本映画週間が開催されます。映画週間と言いながら、4日間しかありませんが。
 ベラルーシでコロナウイルス感染拡大第4波がまさにピークだと言うのに、主催者である日本大使館は映画祭を中止にしないんですね。
 日本文化を広くベラルーシ人に紹介するため、入場料無料(日本国民の税金のおかげ)ですが、感染リスクの高い映画館に、さあ見に行きましょうと日本語教室の生徒に勧める勇気は私にはありません。ベラルーシ人の人生においてぜったい見ないといけないような内容の作品であるとも思えませんし。

 そもそも1日の新規感染者数が2,000人前後という、おそらくベラルーシにおけるコロナウイルスの歴史の中で最多(最悪)の状況の中、映画祭は中止にしないのなら、どうして今年の7月の日本語能力試験は中止にしたのでしょうか? 日本語能力試験の実行委員会(つまり日本大使館)の判断基準はどうなっているのでしょうか。

 ちなみに今年の日本語能力試験実施予定日直前の6月下旬の新規感染数は1日平均たったの690人でした。
 「いやいや、6月にこんなに新規感染者数が減るとは誰も予測できなかったから。」という意見もあるでしょう。
 しかし、7月の試験の中止を早々と(世界中の会場の中で一番早く)公表したのはベラルーシの実行委員会で、発表したのは2月でした。
 2月の上旬の新規感染者数は1日平均1480人で、現在の2000人よりずっと少なかったのです。
 
 この2月の時点で、「ベラルーシでコロナウイルス感染が拡大しているので、7月の試験は中止します。」と判断しているのです。
 それであるにも関わらず、1日2000人の新規感染拡大が続いている今、11月の映画祭は中止しない・・・ということを生徒に話したら、
「えーじゃあ、なんで試験は中止にしたの? 映画より日本語能力試験のほうがよっぽど人生に大事なのに。」
とみんな思うでしょう。日本人として答えられないのもあり、映画祭の宣伝など生徒にできないのです。
 日本語能力試験の認定証はベラルーシ人の人生にとっても大事だし、日本とベラルーシの将来のためにも大事なものなのです。入場無料の映画祭よりも。

 ため息が出ますね。
 ・・・とここまで書いて思ったのですが、反対に考えれば、1日の新規感染拡大の真っ最中でもミンスクで映画祭を実施するということは、来年7月の日本語能力試験も、新規感染者1日2000人でも実行する、という新基準なのでは? と思い当たりました。
 映画祭実施は感染者数はもう関係なく、予定は予定通り実行する、という方針の表れなのでは・・・!
 それなら、うれしいことですよね。
 来年ベラルーシで第5波、第6波が来ても、試験当日がその真っ只中でも日本語能力試験を実施してくれるでしょう。ミンスク日本語能力試験実行委員会に期待します!

 
 
 
 
 

2021年10月28日。朝と夕方、小雨

2021-10-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年10月28日、少し雨が降りました。

 ベラルーシの刑務所で殺人事件の容疑者が自殺しました。10月26日、モスクワで銀行の副支店長をしていた男性の自宅にビジネスパートナーの男が訪れ、金銭面の話をしていたところ、話がこじれて喧嘩になり、男は元銀行員を殴って縛り上げ、さらに妻子も縛り上げて、要求を飲むように脅しました。しかし元銀行員は応じなかったため、男は三人を殺害。元銀行員の息子はまだ8歳です。
 その後男は車に乗り、なぜかベラルーシへ逃走。ロシア警察は男の行方を追い、ベラルーシ警察に身柄拘束を要請。すぐにベラルーシ警察に捕まり、事件を自白。留置所へ入れられました。ロシアに身柄が護送される前に独房で自殺したと今日報道されましたが、自殺の方法は公表されていません。
 そもそもこの元副支店長は2016年に計画的破産と海外での資金引き出しに関する不正行為で逮捕された前科があり、1年前に釈放されたばかりだったようです。当事者の間に闇があったのだろうなと思いますが、容疑者が死亡したので真相ははっきりしません。ただ、これはやはりベラルーシ警察側のミスとも言え、ロシア側から苦言が出るでしょう。
 ともかく逮捕についてはロシアとベラルーシの警察の連携プレーは非常に素早いことはよく分かりました。