ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者59万6191人。死者数4596人

2021-10-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年10月29日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は596191人になりました。1日の新規感染者数は1998人で、新規検査数は40232件と前日とほぼ同じです。第4波感染拡大が減少に転じません・・・。
 
 死者数は4596人です。

 569188人が回復しました。

 955万件を越える検査数となりました。

 214万人がワクチン接種2回めを終えました。全人口の22パーセントを占める割合です。
 
 私の職場では3人を除き全員がワクチン接種を終えました。うち一人はコロナに感染して今治療中。猛一人は春に感染したのでワクチンを打っていませんでしたが、来週受ける予定。
 もう一人は頑なにワクチンを拒否しています。
 
 ミンスク市の児童図書館では、ワクチン接種を終えた図書館員は、有給休暇を1日多くもらえることになりました。(やったー! \(^0^)/ つまりこのような餌(^_^;) で釣って公務員に対しワクチン接種キャンペーンをしているということです。

2021年10月29日、国境検問所で爆発

2021-10-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年10月29日、ベラルーシとポーランドの国境地帯にある検問所爆発が起こりました。税関の建物内で爆発が発生し、一人が負傷。爆発の原因はガス漏れ事故らしいということになっていますが、詳細は不明です。

 国境地帯で難民が立ち往生しているニュース、日本語でもまた報道されました。リンク先はこちら
【10月29日 AFP】レバノン出身の理髪師アリ・アブド・ワリス(Ali Abd Alwareth)さん(24)は森の中で疲れ果て、寒さに震えている。ベラルーシからポーランドの国境を越え、欧州連合(EU)域内に入ろうと試みたこの1週間を後悔している。

「嫌いな人にさえ訪れてほしくないようなみじめな目に遭っている。悪夢だ」と、クローン病を患うアブド・ワリスさんはAFPに語った。
国境を越えればポーランド東部の町クレシュチェレ(Kleszczele)だ。松葉と枯れ葉のベッドに足を組んで座るアブド・ワリスさんは、ベラルーシの国境警備隊にピンポン球のように扱われている。

 国境を越えようと5、6回試みたが、見つかるたびに戻されたという。

 ベラルーシ側は、アブド・ワリスさんを首都ミンスクに戻すことを拒否している。

 国境警備隊に「選択肢は二つ。ここで死ぬか、ポーランドで死ぬかだ」と言われた。

 今年8月以降、数千人の移民がベラルーシ、ポーランドの間の400キロにわたる国境線を越えようと試みている。その大半が中東出身者だ。

 アブド・ワリスさんはより良い生活を求めて、経済危機に陥っているレバノンを後にした。地元ベカー(Bekaa)からこの地に来るまで4000ドル(約45万円)の費用が掛かった。ソーシャルメディアで見つけたミンスクに拠点を置く企業から支援を得ている。

 ポーランドに前例を見ない数の移民が流入していることについて、EU側は、ベラルーシに対する経済制裁への報復として同国が後押ししているのではないかと疑っている。一方、ベラルーシは、西欧諸国に責任があるとしている。

 ポーランドはベラルーシとの国境沿いに数千人の兵士を派遣し、有刺鉄線のフェンスを設置。3か月間の緊急事態宣言を出し、国境付近から報道関係者や慈善団体を締め出した。

 アブド・ワリスさんは森の中で、葉っぱにたまった水を飲んで過ごしてきた。寒くて眠れず、ポーランドの軍か警察に頭を殴られたこともあった。

「疲れ果て」「打ちのめされている」にもかかわらず、国境警備隊は「仕事をしているだけだ。国を守っている」と理解を示し、法律に違反しているのは自分たちだと分かっていると話す。

 アブド・ワリスさんと、一緒に歩いてきたシリア人の仲間たちは先週、ポーランドの活動家と森で接触することができた。暖かい衣服と食べ物を提供してくれ、国境警備隊が来た時の支援を申し出てくれた。

 今後のことは分からない。ポーランドへの亡命か、少なくともレバノンへ戻ることを望んでいる。

「ベラルーシにもいてほしくない。それなら国に送り返してほしい。それだけが望みだ」と、アブド・ワリスさんは語った。

「国境で死ぬのはごめんだ。母さんに会いたい」 (c)AFP/Anna Maria JAKUBEK
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 この人難病まで患っているのに、外国へ行こうとしているのが、理解に苦しむ部分がありますね。
 とにかくレバノン出身ならどのような形であってもレバノンの人たちに、ベラルーシ経由でEU圏内に不法入国する方法はやめておくようアドバイスしてほしいです。しかし、自分たちが法律違反をしていることを分かっていながら、結局来てしまうんですね・・・。

 今こんな人達がベラルーシ・ポーランド国境地帯に大勢おり、もう秋も終わりかかって気温も下がり、命のリスクがますます高まっています。
 とにかく自分の国とは関係がない国(ベラルーシ)とEUとの間の政治的駆け引きの駒にされており、それに自分の命をかける価値があるのかと私は思います。