ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年7月10日。ウクライナ侵攻から137日目

2022-07-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
2022年7月10日。

 ウクライナ軍は対ベラルーシの国境近くの道路に地雷を設置しています。
 ベラルーシは対ウクライナ国境に鉄条網を張り巡らそうとしています。


 元ウクライナのフィギュアスケーター、ビクトール・ペトレンコが、ウクライナのフィギュアスケート連盟の副会長を解任されました。
 アイスダンスのスケーターだったタチヤナ・ナフカのスケートショーに出演する契約をウクライナ侵攻前に結んでいて、侵攻後の今も、出演を続けていることが、祖国への裏切り行為とスケート連盟から見なされたようです。
 ペトレンコは今はアメリカ在住。
 ナフカがロシア大統領報道官の妻で、強硬に大統領支持の声を上げているのが、ウクライナ側からすると「ウクライナの敵」なのでしょう。
 ただ、ナフカ自身はウクライナ出身です。しかも長野五輪にはベラルーシ代表として出場しています。
 そのときのパートナーはニコライ・モロゾフで、日本のスケーターの振り付けをしていることでも有名ですね。(モロゾフはベラルーシ代表のイメージが強いけど、モスクワ出身。今はアメリカ在住。)
 このようにフィギュアスケート界の・・・というよりソ連出身の選手をめぐる状況は、とても複雑なのです。特にソ連崩壊前後がちょうどキャリアの真っ只中でしたという選手は、本当に苦労しています。代表になる国がころころ変わったり、日本人には分かりづらいかもしれません。
 ペトレンコが気の毒です。


 ウクライナで、政治経験のない25歳のアンナ・セルゲエワさんという女性がウクライナ社会政策省の欧州統合副大臣に任命されました。
 セルゲエワさんはエステサロンのコンサルタントをしており、そもそも社会人3年目。
 ただ、この9ヶ月間は社会政策大臣の顧問を務めていました。
 給料はゼレンスキー大統領の給料の2.5倍になるとウクライナのニュースが報じているのですが、本当でしょうか。
 これを大抜擢、若い世代に活躍のチャンスを与えていると見る向きもありますが、コネ?と思う人や、こんな人選をするウクライナ政府はおかしいと冷笑する向きもあります。私はウクライナは極端に人手不足なの?と思いました。