2022年7月27日。
ミンスクは今日はほぼ一日中雨でした。
2022年7月16日の投稿にも書きましたが、ラトビアの子供向けテレビ番組がベラルーシで開催されていたスラヴャンスキー・バザール音楽祭へ取材に来て、ベラルーシ大統領に取材した件について続報です。
ベラルーシへ入国してはいけないというラトビア政府からの勧告を無視した点についてこのテレビ局は処罰されることになったのですが、これが発端でこのテレビ局は捜索を受け、その結果、許可なく取材をしていたテレビ局であったと判明。解体されることになったようです。
さらに大統領にインタビューをしたラトビア人の「子どもインタビュアー」イリヤ君が、スラヴャンスキー・バザール終了後も、ベラルーシ国内にとどまっていることが今日報道されました。すでに他のスタッフは帰国しており、宿泊していたホテルもチェックアウトしていて、イリヤ君はベラルーシのどこにいるのでしょう?
もうラトビアに帰国したくないのでしょうか。それとも帰国できない雰囲気になっているのでしょうか。(ベラルーシ大統領にインタビューしたの、あいつだぜ、といじめに遭いそうだから? テレビ局がなくなったことがショック?)
さらにラトビアからイリヤ君のお母さんがベラルーシへ来る予定だそうですが、これも帰国しようとしない息子を説得して連れて帰ろうとしているのか、あるいは母子ともどもベラルーシにずっと住み続ける(ある意味において亡命、あるいは移住)つもりで来るのか、はっきりしていません。
もし、イリヤ君が、ラトビアに戻りたくない、と言ったら、ベラルーシ政府はあっさり受け入れて、ベラルーシ国籍もあげるでしょう。
そしてラトビア政府がいかに冷たい対応を自国の子どもにしているのか、それに引き換えベラルーシ政府は心が広い、といった国の宣伝に使うと思います。
ドネツク人民共和国のトップ、プシリン氏がベラルーシ入りし、ブレスト要塞を訪問。献花しました。
そして、そのときの取材に応じ「キエフを解放するときが来た。」と話しています。
つまり、キーウにいるウクライナ軍を攻撃して、キーウから追い払い、キーウの住民がウクライナ軍(それとウクライナ大統領)から解放され、ロシアの支配下に入るときが来た、と言いたいようです。
今日もウクライナ軍とロシア軍が交戦。橋に穴が空き、夏休み中の学校の校舎が爆撃され、燃料貯蔵庫が攻撃され爆発しています。
人気オンラインゲーム「ワールド・オブ・タンクス・ブリッツ」を展開するウォーゲーミング・ジャパンは2022年7月26日、不適切投稿をした社員の退職が決まったと発表しました。
この社員は安倍元首相が銃撃され死亡した7月8日、山上徹也容疑者が現場で取り押さえられている写真を添えた投稿を引用リツイートし、「現代日本にも義士はまたいるね!感心した!」と山上容疑者を英雄視するような個人のTwitterに書き込みしていた。
その翌日ウォーゲーミング・ジャパンは「チームメンバーが寄せたソーシャルメディアへの意見は到底当社の見解を反映するものではありません」とコメントを発表。
7月8日から20日にかけて「御意見をいただいた方」を一方的にブロックしていた事実もあったそうです。
この社員は合意退職が決まったと16日に発表されました。
ウォーゲーミング社は創業ベラルーシです。しかしすでにオフィスを複数の国に移転済み。現在の最大の株主はロシア人です。
ベラルーシ外務省副大臣が、北京人権フォーラムで世界に人権概念の放棄を要請しました。
「近代的な人権の概念は、欧米によって押し付けられたものであり、他国が自国民の権利と自由を解釈することを制限しています」だそうです。
この人、人権が何なのかそもそも分かっていないのでは。
ハンガリーのオルバン・ビクトル首相が「欧州人以外」との混血に否定的な発言をしました。超保守派のオルバン氏は24日、多数のハンガリー人が居住する隣国ルーマニアのトランシルバニア地方で演説し、そこで「われわれは混血民族になりたくない」と述べました。
オルバン氏は反移民姿勢が強く、つまり移民がハンガリーに多数やってきて、非欧州人とハンガリー人との間で混血が進んでほしくないということです。要するに移民がハンガリーを目指してほしくないと言いたいのですが、国際アウシュビッツ委員会は昨日、オルバン氏の発言について「愚かで危険」と批判しました。
ハンガリー政府報道官は、オルバン首相の発言は「ユダヤ・キリスト教文化圏内での異なる民族同士の混血と、異なる文明圏出身者との混血の違いを理解していない人々に誤って受け止められた。」と説明(言い訳)しました。
移民が来てほしくないと思っている日本人も多いでしょう。しかし、「日本人は混血民族になりたくない。」とはふつう表現しません。一国の首相がこういった発言をするのは軽率です。
このニュース記事を読んでいて、「ん? ハンガリー人ってマジャール人というアジア系の民族じゃなかったっけ? 氏名表記も日本やアジアの国と同じで、まず名字、それから名前だし。」と思った私はウイキペディアを開いてみました。
以下、ウイキペディアの「マジャル人」の説明ページから抜粋です。
・・・
概略
かつてはモンゴル系遊牧民の流れを汲むという説があったため、古い資料にはこの名前ではなく「モンゴル系ハンガリア(ハンガリー)人」と呼ばれていた、そのため「マジャル」はペルシア語のムガルの語源である「モンゴル」が転訛した呼称の場合があるという。
固有の言語はウラル語族のうちウゴル諸語に属するハンガリー語(マジャル語)であり、現在の人種は混血の繰り返しによるコーカソイドであるが、元来のモンゴロイド(北部モンゴロイド)の遺伝子も低頻度に持つ。民族としてはテュルク系諸族(バシキール人、オグール(オノグル・ブルガル人)、クマン人など)とイラン系(ペルシア系)をはじめドイツ系(オーストリア人)とラテン系(ルーマニア人、イタリア人の一部)の一部とギリシャ人、スラヴ人(西スラヴ人、南スラヴ人)とユダヤ系(アシュケナジム)などが複雑に混じっている。
分布
マジャル人の総人口は約1450万人で、そのうちハンガリーには約950万人(2001年)のマジャル人が居住している。彼らは、およそ1000年間にわたり存在していたハンガリー王国の主要民族であったが、トリアノン条約による領土の分割の結果、多くのマジャル人がハンガリー周辺諸国の少数民族として生活しており、その内訳はルーマニアのトランシルヴァニア地方の大部分とワラキア地方の一部をあわせての144万人をはじめとして、スロバキアの52万人、セルビアのヴォイヴォディナ自治州に29万人、ウクライナおよびロシアの17万人、オーストリアの4万人、クロアチアの1万6000人、チェコの1万5000人、そしてスロベニアの1万人となっている。また、マジャル人を祖先にもつ民族集団は世界の様々な地域(例えばアメリカ合衆国に140万人)に居住しているが、ハンガリー語及びハンガリーの文化や伝統を現在も保持している人々は少数にすぎない。
・・・
以上、抜粋終わりです。
「混血民族になりたくない。」とか言いながら、とっくに混血民族ですよ。
それにマジャル人はハンガリー以外の国にも少数民族として暮らしているので、その国々で混血が進んでいると思われます。アメリカで生まれ育ったマジャル人が絶対にマジャル人だけと結婚すると決めてかかっているとは思えません。
それでもって、「ハンガリー語及びハンガリーの文化や伝統を現在も保持している人々は少数にすぎない。」って、ハンガリー人の、あるいはマジャル人としてのアイデンティティも薄いようです。それなのに「混血民族になりたくない。」と発言する首相がハンガリーのトップなんですね。
ミンスクは今日はほぼ一日中雨でした。
2022年7月16日の投稿にも書きましたが、ラトビアの子供向けテレビ番組がベラルーシで開催されていたスラヴャンスキー・バザール音楽祭へ取材に来て、ベラルーシ大統領に取材した件について続報です。
ベラルーシへ入国してはいけないというラトビア政府からの勧告を無視した点についてこのテレビ局は処罰されることになったのですが、これが発端でこのテレビ局は捜索を受け、その結果、許可なく取材をしていたテレビ局であったと判明。解体されることになったようです。
さらに大統領にインタビューをしたラトビア人の「子どもインタビュアー」イリヤ君が、スラヴャンスキー・バザール終了後も、ベラルーシ国内にとどまっていることが今日報道されました。すでに他のスタッフは帰国しており、宿泊していたホテルもチェックアウトしていて、イリヤ君はベラルーシのどこにいるのでしょう?
もうラトビアに帰国したくないのでしょうか。それとも帰国できない雰囲気になっているのでしょうか。(ベラルーシ大統領にインタビューしたの、あいつだぜ、といじめに遭いそうだから? テレビ局がなくなったことがショック?)
さらにラトビアからイリヤ君のお母さんがベラルーシへ来る予定だそうですが、これも帰国しようとしない息子を説得して連れて帰ろうとしているのか、あるいは母子ともどもベラルーシにずっと住み続ける(ある意味において亡命、あるいは移住)つもりで来るのか、はっきりしていません。
もし、イリヤ君が、ラトビアに戻りたくない、と言ったら、ベラルーシ政府はあっさり受け入れて、ベラルーシ国籍もあげるでしょう。
そしてラトビア政府がいかに冷たい対応を自国の子どもにしているのか、それに引き換えベラルーシ政府は心が広い、といった国の宣伝に使うと思います。
ドネツク人民共和国のトップ、プシリン氏がベラルーシ入りし、ブレスト要塞を訪問。献花しました。
そして、そのときの取材に応じ「キエフを解放するときが来た。」と話しています。
つまり、キーウにいるウクライナ軍を攻撃して、キーウから追い払い、キーウの住民がウクライナ軍(それとウクライナ大統領)から解放され、ロシアの支配下に入るときが来た、と言いたいようです。
今日もウクライナ軍とロシア軍が交戦。橋に穴が空き、夏休み中の学校の校舎が爆撃され、燃料貯蔵庫が攻撃され爆発しています。
人気オンラインゲーム「ワールド・オブ・タンクス・ブリッツ」を展開するウォーゲーミング・ジャパンは2022年7月26日、不適切投稿をした社員の退職が決まったと発表しました。
この社員は安倍元首相が銃撃され死亡した7月8日、山上徹也容疑者が現場で取り押さえられている写真を添えた投稿を引用リツイートし、「現代日本にも義士はまたいるね!感心した!」と山上容疑者を英雄視するような個人のTwitterに書き込みしていた。
その翌日ウォーゲーミング・ジャパンは「チームメンバーが寄せたソーシャルメディアへの意見は到底当社の見解を反映するものではありません」とコメントを発表。
7月8日から20日にかけて「御意見をいただいた方」を一方的にブロックしていた事実もあったそうです。
この社員は合意退職が決まったと16日に発表されました。
ウォーゲーミング社は創業ベラルーシです。しかしすでにオフィスを複数の国に移転済み。現在の最大の株主はロシア人です。
ベラルーシ外務省副大臣が、北京人権フォーラムで世界に人権概念の放棄を要請しました。
「近代的な人権の概念は、欧米によって押し付けられたものであり、他国が自国民の権利と自由を解釈することを制限しています」だそうです。
この人、人権が何なのかそもそも分かっていないのでは。
ハンガリーのオルバン・ビクトル首相が「欧州人以外」との混血に否定的な発言をしました。超保守派のオルバン氏は24日、多数のハンガリー人が居住する隣国ルーマニアのトランシルバニア地方で演説し、そこで「われわれは混血民族になりたくない」と述べました。
オルバン氏は反移民姿勢が強く、つまり移民がハンガリーに多数やってきて、非欧州人とハンガリー人との間で混血が進んでほしくないということです。要するに移民がハンガリーを目指してほしくないと言いたいのですが、国際アウシュビッツ委員会は昨日、オルバン氏の発言について「愚かで危険」と批判しました。
ハンガリー政府報道官は、オルバン首相の発言は「ユダヤ・キリスト教文化圏内での異なる民族同士の混血と、異なる文明圏出身者との混血の違いを理解していない人々に誤って受け止められた。」と説明(言い訳)しました。
移民が来てほしくないと思っている日本人も多いでしょう。しかし、「日本人は混血民族になりたくない。」とはふつう表現しません。一国の首相がこういった発言をするのは軽率です。
このニュース記事を読んでいて、「ん? ハンガリー人ってマジャール人というアジア系の民族じゃなかったっけ? 氏名表記も日本やアジアの国と同じで、まず名字、それから名前だし。」と思った私はウイキペディアを開いてみました。
以下、ウイキペディアの「マジャル人」の説明ページから抜粋です。
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概略
かつてはモンゴル系遊牧民の流れを汲むという説があったため、古い資料にはこの名前ではなく「モンゴル系ハンガリア(ハンガリー)人」と呼ばれていた、そのため「マジャル」はペルシア語のムガルの語源である「モンゴル」が転訛した呼称の場合があるという。
固有の言語はウラル語族のうちウゴル諸語に属するハンガリー語(マジャル語)であり、現在の人種は混血の繰り返しによるコーカソイドであるが、元来のモンゴロイド(北部モンゴロイド)の遺伝子も低頻度に持つ。民族としてはテュルク系諸族(バシキール人、オグール(オノグル・ブルガル人)、クマン人など)とイラン系(ペルシア系)をはじめドイツ系(オーストリア人)とラテン系(ルーマニア人、イタリア人の一部)の一部とギリシャ人、スラヴ人(西スラヴ人、南スラヴ人)とユダヤ系(アシュケナジム)などが複雑に混じっている。
分布
マジャル人の総人口は約1450万人で、そのうちハンガリーには約950万人(2001年)のマジャル人が居住している。彼らは、およそ1000年間にわたり存在していたハンガリー王国の主要民族であったが、トリアノン条約による領土の分割の結果、多くのマジャル人がハンガリー周辺諸国の少数民族として生活しており、その内訳はルーマニアのトランシルヴァニア地方の大部分とワラキア地方の一部をあわせての144万人をはじめとして、スロバキアの52万人、セルビアのヴォイヴォディナ自治州に29万人、ウクライナおよびロシアの17万人、オーストリアの4万人、クロアチアの1万6000人、チェコの1万5000人、そしてスロベニアの1万人となっている。また、マジャル人を祖先にもつ民族集団は世界の様々な地域(例えばアメリカ合衆国に140万人)に居住しているが、ハンガリー語及びハンガリーの文化や伝統を現在も保持している人々は少数にすぎない。
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以上、抜粋終わりです。
「混血民族になりたくない。」とか言いながら、とっくに混血民族ですよ。
それにマジャル人はハンガリー以外の国にも少数民族として暮らしているので、その国々で混血が進んでいると思われます。アメリカで生まれ育ったマジャル人が絶対にマジャル人だけと結婚すると決めてかかっているとは思えません。
それでもって、「ハンガリー語及びハンガリーの文化や伝統を現在も保持している人々は少数にすぎない。」って、ハンガリー人の、あるいはマジャル人としてのアイデンティティも薄いようです。それなのに「混血民族になりたくない。」と発言する首相がハンガリーのトップなんですね。