ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年7月13日。ウクライナ侵攻から140日目

2022-07-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年7月13日。
 ミンスクは気温が13度まで下がりましたが、晴れました。

 ロシア系独立メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」は今日、ロシア軍の女性兵士がウクライナ軍との戦闘で死亡したと報道しました。職業軍人で女性兵士としての戦死は初めてだそうです。
 ベラルーシにも軍人学校があって、女性も入学できます。ただ、女性兵士は前線に行くことは稀で、後方支援をすることが多いです。
 ロシアでは兵士が不足していて、女性兵士も前線に送られているのでしょうか。

 それに関連して、気になるところでは、サンクトペテルブルクの刑務所では、ロシアの民間軍事会社ワグネルが、受刑者に6か月の兵役任務と引き換えに報酬20万ルーブル(約47万円)と釈放を条件として提示しているとか、ロシアの極東で50~60歳代の志願兵による部隊編成が行われているといった報道です。
 

 ウクライナの制圧地域で、ロシアが地元住民(ウクライナ人)にロシア国籍を受け取れる手続きを簡略化したと報道されていますが、これも兵士不足を補うことも考えに入れているでしょう。
 逆にベラルーシ政府当局が、ウクライナ、ポーランド、リトアニア、ラトビア人にベラルーシの国籍を与える手続きを簡略化しようと提案しました。
 実際にどうなるかはまだ分かりません。
 もともとベラルーシ人で、ラトビアに住んでいて、ソ連が崩壊した後、ラトビア国籍を得たが、やっぱりベラルーシ国籍がほしいと言い出す人もいるかもしれませんが、ごく少数でしょう。


 ポーランドに一家そろって移住したベラルーシ人の医師一家。自家用車に陸路で移住できるので、ベラルーシのナンバーがついた車を使っていました。駐車場に停めていたら、車体に黒のスプレーで「ルーシ」という落書きが・・・
 「ベラルーシ」とは書いていなくて、なぜ「ルーシ」なのか・・・犯人はまだ見つかっていません。


 ウクライナ国境を許可なく越えようとしたベラルーシ人がウクライナ側で身柄拘束されました。2日間に渡り合計3人だそうです。
 どういう理由で越境しようとしたのかよく分かりませんが、ウクライナで裁判にかけられるそうです。

 
 ウクライナから略奪したとされる石炭や穀物、その他食品には手を出さないよう、スイスの検察トップが商品業界に事実上の警告を発しました。戦争犯罪に問われる可能性があります。
 
 ウクライナの穀物輸出再開について打開策を見つけようと、トルコと国連の仲介で行われているウクライナとロシアの協議が行われています。
 何か良い方法が見つかればいよいのですが。
 ウクライナ外相は打開策について懐疑的であるという意見を表明しています。