2022年7月17日。
ミンスクは雨の予報が外れました。しかし南部のゴメリやブレスト州では大雨のため冠水の被害が出ています。
ゴメリ市内では霰が降り、さらにバスや車が冠水した道路に取り残されて、乗客がゴムボートで救出されています。
ゴシケーヴィチ研究の第一人者だったアダム・マリジス先生が今年初めに89歳で亡くなったことを受けて、生まれ故郷のオストロベツにある図書館がマリジス先生の生誕90年に当たる8月7日に合わせて「アダム・マリジス名称図書館」に改称することを先日、息子さんが公表しました。
私からすれば図書館にぴったりの改称だと思います。
ところが、それに反対する意見書がグロドノ州庁に提出されました。書いたのはオリガ・ボンダレワという歴史愛国クラブ「アルコナ」の会長で、意見書を自身のブログで公開しました。
ボンダレワ氏によると、「マリジス氏はその名を図書館の名称にして敬意を表すに値する人物ではない。なぜなら、マリジス氏は生前、イグナシー・ドメイコやカリノーウスキーなどを称賛していたからだ。(ドメイコとカリノーウスキーは嫌露派のイメージがあるため、マリジス氏もロシア嫌いだった。)
またマリジス氏は冷戦時代、頻繁に(当時ソ連の敵国であった)イギリスへ渡航しており、ベラルーシ人の学生をロンドンで研修させようとしていた。」そうです。
だから、マリジス先生の名前のついた図書館は、多くの人が嫌がっているとも書いています。他にもマリジス先生がベラルーシ人の頭に「ポーランドがベラルーシに対して暴力的ポーランド化をしなかった」という意識を植え付けた張本人だと批判しています。
・・・このボンダレワさんですか。わざわざこんな意見書を大々的に発表して何が言いたいのかと思いましたが、要するにマリジス先生がロシア嫌いで親ポーランドだと思うんで、逆にロシア寄りでポーランドが嫌いなベラルーシ人からすれば、マリジスなんて全然立派な人でも郷土の誇りでも何でもないから、図書館の名称に使わないで。私と同意見の人もいっぱいいるのよ。私が代表して意見書書きます・・・といったところでしょうか。
まあ、日本でもいろんな考えの人がいますからね。ネットなど見ていると、一人の芸能人や有名人に対して、ああでもないこうでもない、美人かわいい、いやブスだろとか何とかかんとか延々意見を出し合っていますからね。
みなさん自説を言いたい放題です。
私はマリジス先生を学者として尊敬していますが、これもあくまで一つの意見。意見は尊重しましょうという昨今の風潮があるので、このボンダレワさんの意見も傾聴すべきと思います。でも私からすると、ああ、ベラルーシ人の間にも分断が生まれているんだなあ、これがその証拠なんだなあと思うだけです。
確かにウクライナ侵攻が2月に始まり、まだ終わっていないこの時期に図書館の改称を決定するというのはタイミングが少々悪かったかもしれません。
リトアニアの歌手、ビルテ・ペトリキテが、ベラルーシで開催されているスラビャンスキー・バザール音楽祭に参加すると表明し、リトアニア人の間で物議を醸しています。
ペトリキテは、「これはふつうの音楽祭で今までも参加していたし、会場であるビテプスクは夫の生まれ故郷。夫と離婚しないといけない法律でもあるの?」と反論。一方で戦争には反対だそうです。
私だったらこの時期は行かないですね。リトアニア人から批判されるのが目に見えているし芸能人としてはイメージダウンでしょう。
イギリスのシンクタンクの推計では、ロシア軍は5万人の兵士を失ったと推測されます。
またイギリス人がロシア軍の捕虜になりました。ジョン・ハーディングさんは傭兵でも義勇兵でもなく救急要員だったそうです。ただあのアゾフ連隊付きの救急要員だったので処遇の行方が気になります。
動画を撮らされ、イギリスのジョンソン首相に対して、助けを求めています。イギリス外務省はハーディングさんの家族にすでにサポートする体制に入ったようです。
ミンスクは雨の予報が外れました。しかし南部のゴメリやブレスト州では大雨のため冠水の被害が出ています。
ゴメリ市内では霰が降り、さらにバスや車が冠水した道路に取り残されて、乗客がゴムボートで救出されています。
ゴシケーヴィチ研究の第一人者だったアダム・マリジス先生が今年初めに89歳で亡くなったことを受けて、生まれ故郷のオストロベツにある図書館がマリジス先生の生誕90年に当たる8月7日に合わせて「アダム・マリジス名称図書館」に改称することを先日、息子さんが公表しました。
私からすれば図書館にぴったりの改称だと思います。
ところが、それに反対する意見書がグロドノ州庁に提出されました。書いたのはオリガ・ボンダレワという歴史愛国クラブ「アルコナ」の会長で、意見書を自身のブログで公開しました。
ボンダレワ氏によると、「マリジス氏はその名を図書館の名称にして敬意を表すに値する人物ではない。なぜなら、マリジス氏は生前、イグナシー・ドメイコやカリノーウスキーなどを称賛していたからだ。(ドメイコとカリノーウスキーは嫌露派のイメージがあるため、マリジス氏もロシア嫌いだった。)
またマリジス氏は冷戦時代、頻繁に(当時ソ連の敵国であった)イギリスへ渡航しており、ベラルーシ人の学生をロンドンで研修させようとしていた。」そうです。
だから、マリジス先生の名前のついた図書館は、多くの人が嫌がっているとも書いています。他にもマリジス先生がベラルーシ人の頭に「ポーランドがベラルーシに対して暴力的ポーランド化をしなかった」という意識を植え付けた張本人だと批判しています。
・・・このボンダレワさんですか。わざわざこんな意見書を大々的に発表して何が言いたいのかと思いましたが、要するにマリジス先生がロシア嫌いで親ポーランドだと思うんで、逆にロシア寄りでポーランドが嫌いなベラルーシ人からすれば、マリジスなんて全然立派な人でも郷土の誇りでも何でもないから、図書館の名称に使わないで。私と同意見の人もいっぱいいるのよ。私が代表して意見書書きます・・・といったところでしょうか。
まあ、日本でもいろんな考えの人がいますからね。ネットなど見ていると、一人の芸能人や有名人に対して、ああでもないこうでもない、美人かわいい、いやブスだろとか何とかかんとか延々意見を出し合っていますからね。
みなさん自説を言いたい放題です。
私はマリジス先生を学者として尊敬していますが、これもあくまで一つの意見。意見は尊重しましょうという昨今の風潮があるので、このボンダレワさんの意見も傾聴すべきと思います。でも私からすると、ああ、ベラルーシ人の間にも分断が生まれているんだなあ、これがその証拠なんだなあと思うだけです。
確かにウクライナ侵攻が2月に始まり、まだ終わっていないこの時期に図書館の改称を決定するというのはタイミングが少々悪かったかもしれません。
リトアニアの歌手、ビルテ・ペトリキテが、ベラルーシで開催されているスラビャンスキー・バザール音楽祭に参加すると表明し、リトアニア人の間で物議を醸しています。
ペトリキテは、「これはふつうの音楽祭で今までも参加していたし、会場であるビテプスクは夫の生まれ故郷。夫と離婚しないといけない法律でもあるの?」と反論。一方で戦争には反対だそうです。
私だったらこの時期は行かないですね。リトアニア人から批判されるのが目に見えているし芸能人としてはイメージダウンでしょう。
イギリスのシンクタンクの推計では、ロシア軍は5万人の兵士を失ったと推測されます。
またイギリス人がロシア軍の捕虜になりました。ジョン・ハーディングさんは傭兵でも義勇兵でもなく救急要員だったそうです。ただあのアゾフ連隊付きの救急要員だったので処遇の行方が気になります。
動画を撮らされ、イギリスのジョンソン首相に対して、助けを求めています。イギリス外務省はハーディングさんの家族にすでにサポートする体制に入ったようです。