自動車学校の先生 奮闘記(After story)

元教習指導員が安全運転を祈念して語ります。 あと楽しかったこととか悩みとか・・・

運転中のスマホは絶対やめて!!

合流

2021年06月23日 | 日記。。。
夕方、新潟バイパスを走っているときのこと。
夕方の新潟バイパスは、けっこうな交通量がありますが、
このときは、それなりの速度で流れていました。

そんな中、俺のすぐ斜め前に合流してこようとする車がいたので、
少し減速をして入れてあげようとしたのですが、
その車もブレーキをかけて減速し始めたんです。

なので、俺の後ろを狙ったんだと思い俺は再加速しました。

でもその車は結局、減速したことによって入れなくなったのか
加速車線で止まってしまいました。(バックミラーでみたら。)

合流苦手な人多いですよね。

苦手な人ほど減速したがるんですよね。

合流は、大縄飛びに入るのと同じなんです。
速い速度で縄が回っているのに、ゆっくり入っていったら縄にぶつかりますよね?
だから、合流するのに減速するのは大きな間違いなんです。

教習でもバイパスを走ることがあるんだけど、
教習前にこれだけは必ず言います。
というよりお願いします。
「加速車線で絶対加速してね!」と。
教習車は、指導員用のブレーキはあるけどアクセルはないから
とにかく教習生にアクセルを踏んでもらわないと
どうにもならないんですよ~😣

さて、いまいちど合流のアドバイスを。

加速車線に入り始めたときには本線をミラーで見て
どの車の前に入るか決めます。
決めたら、その車に追いつかれないように加速するんです。
加速というより「速度を作る」と言った方がいいかも。

ここから合流が終わるまでは、
前とミラーをチラチラ交互に確認しなが進みます。

合図を出して追いつかれない速度を作りながら本線寄りに寄っていくことで、
「あなたの前に入りたいですよ~」っていう意思表示にもなります。

普通の人なら入れてくれるでしょう。

でもたまに、勢いよく迫ってきて入れてくれなそうな人もいます。
その時はすぐに、その次の車の前に入るために「調整」しましょう。

最初に話した人のように減速してしまうと入れなくなるので注意です!
減速するのではなく、あくまで「調整」ですからね!
迫ってくるってことは、自分よりスピードが速いわけだから
自分はそんなに減速する必要はないですよね!
それより、次の車に追いつかれないことが重要だから
なるべく速度を落とさないことです。

こわいという気持ちがある人はチョットだけ勇気を出して、
チョットだけ加速を意識してみてください。





なつかしい

2021年06月20日 | 日記。。。
このあいだ、なんとなく自分のブログを読み返してみた。

なつかしかったー

がんばってたなー俺。

あの頃は毎日試行錯誤で必死だったと思うけど、
今思えば充実してたかも!

そして何より、教え子達は元気にしてるのかなぁって、
人身事故とか起こしてないかなぁって、
一番気になった。

コメントくれてたみなさん、
いつも読んでくれてたみなさんも。

今や忘れられたブログだろうけど、
その時の何かの役にたっていたなら今さら嬉しいな!

でも意外にも、どこから見つけて来るのか、
読んでくださる人がいるのも嬉しいな!

なんかほっこりした気持ちになりました。
あの頃関わったみんなに感謝!

これからも健康でありますように。


あおり運転を逆に考える

2021年05月25日 | 日記。。。
悪質な「あおり運転」による事故やトラブルが
未だにワイドショーなどでとりあげられますね。

様々な理由でそうなっているようですが、
今の風潮からすると
「あおるほうが100%悪い」ですよね?

でも本当にそうでしょうか?
まず、あおられた方に原因がなかったのでしょうか?

速度が遅いのに追い越し車線にいたり、
道を間違えて慌てて無理な進路変更をしたり、
よそ見しててフラフラしたり急ブレーキを踏んだり。

何もしていないのにあおられることって
あんまりないと思うんですよ。

他の運転手の感情を逆なでするような運転を
何かしら無意識にやっているんじゃないかな。
イラッとする運転する人、しょっちゅういるもん。

だからといって、あおる方は当然悪いわけだけど、
実は、自分が普通に運転していても人をイラつかせる運転を
している可能性があるということです。

それは大抵、ルールを守っていない場合。

車間距離って何メートルとらなきゃいですか?
合図を出して3秒経ってから進路変更していますか?
追い越し車線の流れを妨げてませんか?
車線間違えて強引に割り込んだりしたことないですか?
運転中にLINE見てませんか?
邪魔になるような所に車を停めてませんか?

こまかいことをあげればキリがないですけど、
道路を走っている以上、そこは集団生活の場です。
個室に入って自分だけの空間な感じになってしまうけど、
周りの人達の気持ちをよく考え、
「これやられたらイラつくだろうな」と思えることをしない。

つまり、集団生活での思いやりが大切ですね!

あおられない運転をぜひ考えてみてください。




運を使って。(ハインリッヒの法則)

2017年10月02日 | 日記。。。
  車を運転していて、「ドキッ」「ヒヤッ」「危ないっ」「うぉっ!」って経験ありますよね?
 
 僕も何回もあります

 工事現場でも、「ヒヤリ、ハットは事故の元」と言われています。

 「ハインリッヒの法則」って知ってますか?僕は今の仕事に就いてから知りました。

 この法則は、

  ・1件の重傷災害の背景には、29件の軽傷災害があった。
  ・29件の軽傷災害の背景には、300件もの「ヒヤリ、ハット」があった。

 というようなことです。

 これは、統計学的に調べた結果らしいので、現実的と言えます。

 この法則は、運転にも当てはまると思います。

  ・重傷災害=事故
  ・軽傷災害=急ブレーキ、急ハンドルによる危険回避
  ・ヒヤリハット=「ドキッ」、「ヒヤッ」

 ただ、運転と現場で違うのは、常に周囲に相手方がいるということです。

 そう考えると、自分だけではなく、人にそうさせても1件としてカウントしなければいけません。

  ・自分の運転行動で、歩行者がビックリした=ヒヤリハット1件
  ・自分の運転行動で、後続車が強めのブレーキをかけた=軽傷災害1件

 こんな具合です。

 ハインリッヒの法則って、要約すると、

 「今回、重傷災害が起きたけど、今まで運よくこうなってなかっただけだよね!だから、小さな危険を無くしましょう。」ってことですよね。

  小さな危険(ヒヤリハット)を犯しながら、運よく事故になってない。

 つまり、ちょっとずつ自分の運を使いながら走って、命運尽きたときに事故を起こすと。。。

 
  なんか、人生そんなもんのような気がしてきたなぁ


 追伸:運転中にスマホ見る人、命運尽きる日は近いですぞ 



 
 
 
 

制限速度の話

2017年09月29日 | 日記。。。
  前回、スピードの話をしたので、続きというか流れというか、

 今回もスピードの話を。 昔のブログにも書いたかなぁ・・

  一部を除いて、一般道路は普通、徐行~60キロの速度制限があります。

 (厳密に言うと、徐行~50キロの速度制限がある道路と、制限の無い道路は法定速度の60キロ。)

 ※※ここからは、独自の理論とか、独自の解釈とかなので、

   法的にそうだとか、統計的にそうだとか、そういう話ではないのであしからず・・・ ※※

  制限速度の基準って、車道の危険度だと思います。前回のブログで言うところの「道路環境」です。
 
 特に、車道付近や脇道からの歩行者や自転車。

  高速道路と一般道路の違いは、まずそこですから。

 高速道路はご存じの通り、歩行者や自転車がいません。脇道もないから、子供や自転車が飛び出して来ることもありません。

 もっというと、それらが入って来れないようになっているわけです。高さとか柵とか。

 従って、道路脇からの危険度は低いため、一般道路より法定速度が高く設定されている。

  一般道路では、例えば、

 1. 中央分離帯があって道幅も広く、車道と歩道の間にはガードレールがあって、見通しが良い。

   こんな道路は60キロでしょう。

 2. 道幅が狭く、歩道も無い、もしくはあるけど狭い、脇道との交差点が多く見通しも悪い。

   こんな道路は、良くて30キロまででしょう。徐行でもいいくらいの場所もあるはずです。


  100を基準に考えてみてください。

  高速道路(高速自動車国道)は、道路環境的な危険度は0なので(実際0ってことはないだろうけど・・・

 100-0=100。では、法定速度の100キロでいいでしょう。

  上記1の道路は、危険度が40なので、60キロでいいでしょう。

  上記2の道路は、だいぶ危ないですね!危険度70です。30キロ制限にしましょう!


  こんなふうに考えることができると思うんです。

 だから、制限速度って、単純に危険サインなんですよね!

 同じ10キロオーバーでも、100キロの道路と30キロの道路では、

 全く意味が違うんです。

 後輩A君は常に15キロ以上オーバー・・・この話しは、また次回にします(笑)