自動車学校の先生 奮闘記(After story)

元教習指導員が安全運転を祈念して語ります。 あと楽しかったこととか悩みとか・・・

運転中のスマホは絶対やめて!!

どういうわけか・・・

2005年10月30日 | 日記。。。
ウチの学校は、技能教習のときの指導員を選べる「指名制」があります。
指導員は、指名されているのはわかるようになっています。
で、最近、知らない生徒から指名されることが多いです。
1度も乗ったことのない生徒から指名されてるんです

とても嬉しく、光栄に思いますが、
「だれ?そしてなぜ俺??」とも思います。

ひとつ考えられるのは卒業生とその友達。
友達同士で「あの先生はよかった」とかゆぅ話になっているのか・・・?
だとしたら大変だぁ~・・・。
いい噂で俺を指名してきてる。
つまり、生徒は俺に期待して指名しているわけです。
その期待を裏切れないなぁって
かなりプレッシャーです。
もし、それで俺を「いい先生だ」と思い込んで、
引き続き指名されるようなら、こりゃまいった!です。
俺よりいい先生なんていっぱいいますからぁぁ!!みたいな。

ホンネを言うと、
とりあえず何人か指導員に乗ってみて、
それでも俺が良かったら指名してほしいです

シートベルトの重要性

2005年10月28日 | 日記。。。
今日、ある生徒と話をしていて、
シートベルトの重要性について改めて痛感しました。

教習所には、新規で免許をとろうとする人のほかに、
免許取消処分を受け、再取得するために来る人もいます。
今日教習した人の中にそういう人がいました。
その人は、交通事故を起こして取消になった人でした。
自分はスピード超過で走行・直進で、右折してきた車に衝突したとのこと。
結果、相手方は病院に運ばれたけど間もなく亡くなったそうです。
相手はわりと年配の方で、軽自動車だったそうです。
衝突の衝撃で体をハンドルに強く打ち、頭はフロントガラスに直撃・・・

そう、シートベルトはしていなかったのです。

その年配の方はシートベルトをしていたらおそらく死なずに済んだはずです。
元々の原因は加害者のスピード違反(および前方不注意??)だったわけで、
当然責められるわけですが、
相手がシートベルトさえしていれば、
最悪の事態は免れたのではないかと悔やみます。

シートベルトは万が一の時に衝撃から守ってくれます。
この事例のように、本人は事故を起こす気がなくても、
他の人が突っ込んできたらしょうがないんです。
事故とはそういうものです。
だから、
自分は「絶対に」事故を「起こさない」というのはありえなくはないですが、
自分は「絶対に」事故に「遭わない」ということは100%ありえないんです。
シートベルトをしない人は、後者の意識が著しく欠けています。
万が一のために任意保険に入っているんでしょ?
じゃあ、万が一のためにシートベルトもしましょうよ!

教習生には、このような具体的な事例を話しながら、
シートベルト着用の重要性についてよく理解させていきたいと思います。

そして、このブログを見てくださっている皆さんにも。

仲間

2005年10月27日 | 日記。。。
以前に書きましたが、
今、仲間が我が自動車学校に通学中であります。
第1段階15時限中11時限は俺が教習し、
で、今日、修了検定に合格しました。
そして、仮免学科試験にも無事合格!
次からは、晴れて路上デビューでございますわ

彼は、仲間である俺が教習していても、
なんかテンパってアタフタ・バタバタして運転していたので、
「検定のときは大丈夫なのかこいつは!?」と思っていましたが、
とりあえず1発で合格してよかったです。

彼の運転プロデューサーとして、引き続き気合を入れていきたいと思います。
彼が一生無事故で過ごせるように。

よかった…ホッとひと安心

2005年10月24日 | 日記。。。
普通車(MT)の技能教習の教習時限は合計34時限です(通常)。
そのほとんどを俺を指名してくれていたS君・・・
いわば、俺ファン第1号君が今日、
無事卒業検定に合格しました

正直、上手とかセンスがいい子ではなかっただけに、
色々と苦労もしました。
だけど逆に、指導員になって間もない俺は、
彼を教習することで学んだことも多かったです。
また、回数多く乗るにつれて責任感じちゃって、
未熟ながらに必死で、けっこう厳しく言ったりしたこともあったけど、
よくついてきてくれたなぁと思います。
あとは、俺が言ったことが彼の頭にどれだけ残っているのか…。
自分で運転するようになって、
どれだけ初心を忘れずにいてくれるか…。

とにかく人身事故だけは起こさないでくれと願うばかりです。
S君 おめでとう ありがとう、そして 気をつけて!


高齢者の交通死亡事故

2005年10月22日 | 日記。。。
新潟県の交通死亡事故の死者数は、
10月20日現在で139人です。この半数は高齢者です。
全国的に見ても、多くの高齢者が交通事故の犠牲になっています。
その中で多いのが、
道路を横断中に車に撥(は)ねられるという事例です。

車から見て、どちら側から横断している高齢者が撥ねられているか、
みなさんはご存知でしょうか?
ほとんどが右から左に横断している時なのです。
しかも、夜間が多いです。
この原因は簡単です。
左は自然と視界に入るけど、
道路の右側は意識して目を向けないと視界に入らないのです。
そして暗いところは余計見えませんから、
しっかり意識して見ないと右からの横断は気づかないのです。

俺がなにが言いたいかというと、
最近は日が落ちるのが早くなり、
夕方5時をすぎるともう辺りは暗いです。
つまり夕方のラッシュ時にはもう暗いわけで、
夏場より一層交通事故が起きやすい状況になっているわけです。
暗くなってから車を運転する上では、
前や左だけでなく右もよく見ながら運転してください。
交差点ではもちろんのこと、直線でもカーブでもです!
そして、スピードは控えめに!!
また、ご家族の高齢者には充分に気をつけるように話をしてください。
歩行者等は車から目立つような服装でお願いします。
ということです。

夜の路上教習はコワイです…

こわすぎ!!

2005年10月18日 | 日記。。。
今日、第2段階の1時限目・2時限目を教習しました。
つまり、路上1発目・2発目です。
路上1発目は2回目なのですが、やっぱ恐い!!こわすぎる!!
生徒は超テンパッってシャレになりません。
60キロで走りながら固まってます
左折と言ってるのに右折しようとしたり、
前の車がブレーキかけてるのにアクセル踏みっぱなしで突っ込みそうになったり、
ふらふらしたり、反対車線に入ってみたり・・・。
今日の場合、もう日が落ちて真っ暗くなってからだったので、
余計恐い!!何回も補助ブレーキ踏みました
生徒はもっと恐い思いをしたと思いますけどね。

あと、一般車に腹がたちました。
こっちはフラフラしながら走ってるわけだし、
どう見たってまだ路上に不慣れな運転者なのに、
メッチャあおってくるんですよね
右左折も遅いからって、キレてみたり
マジで腹がたちます。
クラクションとか鳴らそうもんならモォーーーーーーーー!!!

前にも書きましたが、
教習車には優しい気持ちをもって接してください!!

仲間が入校

2005年10月14日 | 日記。。。
先日、俺の仲間(男)が入校しました。
20代後半にして未だに免許をとっていなかったんです。
というより、以前に自動車学校に通っていたけど…挫折(?)。
俺が指導員になるのを待って、入校とあいなりました。
で、今日が初技能教習だったわけです。
もちろん俺が教えました。

なるほど、以前の自動車学校で挫折した理由がわかった気がします。
当時、彼なりに免許をとりたい気持ちがあったんでしょう。
しかし、思ったよりもうまくいかず、
自動車学校に行くのがオックウになり…、って具合でしょう。

仲間なので、なーなーにもできるし、やたら厳しくもできるし。
でもまずは、密かに失なわれた彼の自信を取り戻すことが最初かな、
とは思っています。

彼なりにがんばって操作していました。
俺も仲間だからといって手を抜かずに、
彼の期待に応えられる教習をしていきたいと思います。


閑散期

2005年10月13日 | 日記。。。
閑散期ってホント暇です・・・。
休みも多いし、教習も少ないし、
このブログに一体何を書いていいのやら…って感じです。
でも、他の学校の仲間達に聞くと、
ウチほど暇ではないようですが・・・
そこで一抹の不安が。
「ウチの会社は将来大丈夫なのか??」
少子高齢化が進み子供の絶対数が減っている中、
どう生徒を獲得していくか。
各学校生き残りをかけた戦いは、
すでに始まっているのかもしれません。
ただ、ビラ配りは果たしてどれだけの効果があるのか…疑問です
ウチの学校は今後どういう営業展開を考えているのかなぁ。

話変わって、
もうすぐまた「新規指導員審査」があります。
まだ見習いの仲間たちは、最後の追い込みがんばっています。
仲間みんな合格してくれるのを、
陰ながら祈っています。
みんながんばれぇぇぇぇぇファイトー



困り者

2005年10月10日 | 日記。。。
人間は千差万別、十人十色です。
当然、教習生も千差万別。色々な子がいます。
その中で、困る生徒がいます。
言ってもやらない子です。
いくら説明しても、何度同じことをさせても・・・できない。
それにも色々なタイプがありますが、
今困ってるのは、
こっちが説明しても、結局、
自分なりに悟りを開かないとやらない・できない子です。
教習中にブツブツ何かを言ってるんですが、
たったさっき説明したことなのに、
それとは的はずれなことを言ってたり、勝手に違う解釈を付け加えてたり…
何というか・・俺の言うことや説明を「ヒント」程度にしか聞かないんですわ。
最初は根気強く何度も説明したりしていましたが、
しだいに「この子は言っても聞かないからなぁ・・」ってなってきます
俺の指導力ではもうお手上げです!

どうしよっかなぁ・・・


事故の後遺症・・・

2005年10月08日 | 日記。。。
昨日はお休みでしたので、仲間と飲みに行ってきました。
久しぶりだったので、色々と話がはずみました

で、車の運転談議にもなりました。
初耳だったんですが、そいつは2回くらい事故に遭ったことがあるそうです。
どちらも交差点で、
青信号だったから普通に交差点に進入したら横から「ドツンッ!!」
だったそうです。
つまり、相手が赤信号を無視してきたということです。
原因は、1回目の人は雪道でブレーキが遅れて止まれなかった、
2回目の人は飲酒運転だったそうです。

その事故以来、車の運転が怖くてできなくなったそうです。
車は運転しない…ってのは聞いてたけど、
そういう理由だったとは・・・。
幸いにも大きな怪我とかはしなかったそうですが、
心には大きな傷を負ってしまったわけです。

「事故の後遺症」というと、ムチウチだとか、どこらが痛むだとか、
いわば体のことだけ言われがちですが、
俺の仲間のように、心の傷にも目を向けなきゃいけないなぁと思いました。
事故の後遺症は体だけではなく、心にもあるんだと・・・。

事故を起こした第一当事者(事故を起こした張本人)は、
菓子よりひとつ持って謝って、はい終わり!ではなく、
もっと罪悪感をもつべきですね。
「何もお怪我されなくて本当によかったです。」じゃないっつーこと!!

このブログを読んでる方々は、事故の第一当事者にはならないでくださいね!
見ず知らずの人を傷つけるわけですからね・・・最低のことですよ…
事故に遭って苦しんでたり、
車が運転できなくなって不便な思いしてる人がいるのですから。