自動車学校の先生 奮闘記(After story)

元教習指導員が安全運転を祈念して語ります。 あと楽しかったこととか悩みとか・・・

運転中のスマホは絶対やめて!!

交通量が少ないほうがいい??

2006年11月24日 | 日記。。。
路上教習をするときに、
「この時間、道路はすいてると思うよ。」
と言うと、
「よかった~!」
と言う生徒がしばしばおります。

確かに、交通量が少ないと危険も減るし、
緊張が多少和らいで、楽だからいいかもしれません。


でもそれがホントにいいことなのか考えてみよう。


まぁ確かに、二段階の最初の1~2時間くらいは、
道路の運転にチョット慣れてもらうために、
交通量が少なくてもいいかなとは思います。

でも俺はこう考えています。

「俺が横に乗ってるうちに、できるだけたくさん怖い思いをしてほしい。」

別に俺がスパルタ先生で怖い!てことではありません。

指導員が横に乗ってるうちに、
できるだけたくさん色々な状況を体験して、
できるだけたくさん怖い思いをしたり、危ないことをして、
免許をとってから似たような状況になったときは、
教習を活かしてちゃんと対応して安全に通過していってほしい。 
という意味です。

道路を走っているとき、
全く同じ場面というのは二度とないんだけど、
似たような状況や、
それを基本に応用できたりすることは多々あるわけです。
教習中に危険な状況が数多くあれば、
それだけ俺らは説明や指導ができるし、
実際に体験したことだから生徒にとってもわかりやすいはず。
そして、次に応用できるはず。

起こってもないことを仮定して説明してもイマイチぴんとこないものですし、
言っても忘れるだろう。
でも、実際に体験したことなら「経験」として残るから、
次回に活かせるはず。

免許をとってからじゃホントに事故になってしまうかもしれない状況でも、
俺らがいればその前に止めれるから、
だから、
免許をとる前に、できるだけたくさん「経験」をつんでほしいわけです。


技能教習は、交通量が多いほうがいいと俺は思うんです。
生徒も俺らも疲れますけどね・・・。