*久しぶりに庭に出てみると、もう、薄青紫色の小さな犬のふぐりの花が咲いていました。
皆さん「英13歳の少年父になる」という最近のニュースをお聞きになったかもしれませんね。このニュースの裏には、深刻な社会事情がありまして、どうしてイギリスではティーンエイジャーが簡単に親になったりするかというと、国からの手当てで、住む所も、生活費も、まかなえるからなのです。
手当てと人間のモチベーション(やる気)とはかなり難しい関係にあるようです。イギリス人よ、誇りを取り戻してくれ、とわたしも(納税者)いいたい!
第三十六話 車窓にて
わたしはよくカンファレンスやワークショップ、インタビューなどでいろいろなところに汽車旅をします。タンカーが沈没するようなすごい嵐の朝、旅をしたときもあったし、すばらしい朝焼けで、ひらめきがわくようなときもありました。
でも、ウェールズの旅はちょっと緊張します。だって駅名が,まるでキーボードをでたらめに打ったかのごとくのウェールズ語で書いてあるので、どこを走っているのやらわからないのです。私の家の近くの丘からセバーン川の向こうに見えるウェールズは、すぐそこなのに、外国なのです。
さて、カンファレンスにいくと出会うのは、極東アジア出身の博士課程の学生たちで、台湾、中国、香港、韓国と、国は違っていても共通なのは、孔子の教え、儒教がまるで血液の中に流れているかのようで、控えめで、陰日なたなくがんばることを美としている価値観、文化がそこにあります。
なずなのピアノのコンペティションに行くと、そこにきている若い人たちの多くは極東アジアの子弟で、「おいおい、イギリス人のこどもたちはもう楽器を習うという辛抱強さが、なくなっちまったのかい?」と思ってしまうほどです。
イギリスの何でもWell Done! のおっとりした文化の中で育ったなずなですが、極東アジア的価値観もなぜかもっていて、これからどうやって折り合いをつけて行くのか楽しみなところであり、大変でしょうなーといったところです。
(間美栄子 2009年 3月1日)
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