ねぎ置き場~ひっそり貯えるネタの貯蔵庫~

(自称!)青春系ダンスユニット○~まる~の左。ダンスやったり、表現したがりな三十路が送るブログエンターテイメント

オーピーピーウォーズ 前編

2016-01-06 07:15:44 | 小説及び小説になりうる原料
僕ら、オーピーピー(お腹が弱い人たちの総称)は朝家をでる前からお腹に気を遣っている。急に冷たいもの食べたらダメとか、あんまりお腹出して寝ないとか、今日の会議のこととか考えないとか…。

それでも、だ。

それでも、自宅から最寄り駅に行く途中で異変に気づく。

!?!?

今日……くるぞ………。

それでも会社に遅刻しないように足を止めるわけにはいかない。そして、いつもの電車に乗る。

なるべく余計な力が入らないように、余計なものが目に入らないように…。無心状態を貫く。このときの僕らほど心が澄んでいる人はいないだろう。神経を研ぎ澄ます、一歩上の男に……いや、

これは、


ついに!?!?





きたー!!!!(洪水さんいらっしゃい!)


この状態になっても、すぐに焦ってはいけない。焦って余計な力を入れると彼らのゴールが近くなるからだ。「大丈夫、大丈夫」と自分に何度もとく。

そういうときに限って、グループではしゃいでいる方々のカバンがバシバシ当たることがある。

この時の戦闘力は53万です。

やがて、限界を感じ、目的の駅よりも先に降りるかどうかの検討会議が始まる。

「やはりここは先を急ぐべきでは!!ネギシさん!」

「いや、このまま彼らをほうっておいたら取り返しのつかないことになるぞ、ネギシさん!」

「そうだ、ネギシには家族や守るべきものがあるんだ、ネギシさん!」

そうこうしているうちに、少しの動作も許されない状態になり、このときあたりから、周りの人にも異変が感じられるようになる。

汗、強張った顔、不自然な体制、あまり動かない、何かの可能性を試し出す


これらの症状が出ている人を電車で見かけたら、僕たちの仲間である可能性が非常に高い。

心の中でいたわってあげてください。心の中で、ですよ。
「大丈夫ですか?」とかたを叩かれたら、

出ます。(即座に)



なんとかして、ほぼアウトの状態で目的の駅に着く。

ここでゴールではない。
むしろ、ここからが実戦ともいえる舞台なのである。

(後半に続く)

本日の名言
ゴールの最後まで
なんで力を出さないんだよ
-   松岡修造
『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』より

あまり気にならない人も読んだからには後編も!


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