伊豆の家からの帰路、いままでノーマークだった熱海にある伊豆山神社を訪れた。
御朱印帳があるという情報を得てのものだ。
熱海海岸のお宮の松を通り過ぎ、国道135号線を東京方面へしばし行った左手に入る。
近くには黄金の茶室や尾形光琳の梅の屏風図などが有名なMOA美術館など。
なにしろ海岸線からかなり急な坂を登るのが熱海の町の特徴。
結局、ほとんどが伊豆山ということなのだろうか。
100段近くある石段の下にパッソを停め、まっすぐな段を上って行く。
境内に着くと、なんのことはない、上にも駐車場があるではないか。
脇の細い上がり道を見て、もしかするととは思ったのだが。
ご祭神は伊豆大神。こちらがよくわからない神様。
札書きには温泉の神様も含まれている旨が記されていたから、熱海という土地柄、納得。
そして源頼朝の源家再興祈願云々とある。出た、頼朝伝説。
伊豆地方にはこの手の由緒が目白押しだ。
拝殿等は、いわゆる朱色というオレンジかかった色ではなく、なんと言ったらよいか真っ赤。
紅、丹、朱等々赤を表現するものはたくさんあるらしいが、どれが適当かはわからない。
なぜ、御朱印帳やお守りなどに紅白二体の辰がモチーフとなっているのかの説明らしきものはないが、
頼朝・北条政子の縁結びという文章も出てくるから、きっとその関係かなと想像する。
たいそう立派な黒松が聳え、その傍らから熱海の町から海岸が一望。
真黒地に赤と白のちょっぴり愛嬌のある辰(タツノオトシゴか?)がとても映えている。
朱印の真ん中に剣の印が見てとれる。武家ゆかりの証しだろうか。