まったり生活

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見えるということは

2008年07月23日 | 日々のいろいろ
この間から、『さわる絵本』を作ることに関わることになりました。

初めての第一作目は、布の中に包まれた幼児が「もこもこ」して
手や顔を出して、誇らしく笑っていると言う内容です。

絵本で見ると、布があるだけです。でも布の中に子供がいて
「もこもこ」しているのが想像できます。

しかし、それをさわる絵本にしようとすると、布だけではいけないのです。
布の中の子供ををつくり(シルエット)、布をかぶせるという
工程になります。

この一つの例として
”見える”ということは、ただ立体的の布があるだけで、その中を
想像で見ることが出来る。

”見えない”ということは、さわって、その中を今までの経験から
想像して見るという事だと知りました。

だから、動物にしろ、植物にしろ手触りの質感が似ているよう
配慮して作るそうです。
イチゴを作る場合、へたと軸の素材を違うものにします。

”見える”と「へた」と「軸」は同じ素材でも、違うものとわかります。
でも、さわってみると「へた」と「軸」区別がつきません。
しかし、それはそれぞれ違うもの、それを認識してもらう。

なかなか難しい。

興味ある方は、和泉図書館で第4土曜日10時から12時までしています。
チラシも置いてあります。



「ミスターローズ」と言われた鈴木省三さんの文章を抜粋したものです。

 美しいバラを咲かせる為には。

 バラ作りには、バラと親しく話をする時間を沢山取る。
 朝起きたら、バラに向かって「おはよう」と言ってあげる。
 
 英国や米国生れのバラでしたら「グット・モーニング」
 フランス生まれのバラでしたら「ボンジュール」と呼びかける。

 とにかく、朝夕の挨拶の言葉をかける。
 
 バラには、バラの昼間の笑い顔、夕には夕の疲れ顔がある。
 「今日は、いいお天気ね」「どうもお疲れさん」と、会うたびに
 親しく挨拶する。

 するとバラは、はっきりとものを言ってくれる様になり、そうすれば
 バラも喜んで大きく育ち、見事な花を咲かしてくれる。


ちょっと長い文章だったので紋きり口調で、だいぶ割愛しています。
本当はもっと美しい文章です。


Mr.Rose 鈴木省三
       僕のバラが咲いている
                  成星出版