南房総館山・なぎさの自然詩

コチドリとイルカの耳骨


暖かな午後の海岸では潮が引き、海藻に覆われた磯が顔を出していました。
随分磯が見えていたので干潮なのかと思い、調べたら今日は小潮だったのですが大潮と間違えるほどでした。
潮の引いた広々した浜をビーチコーミングをしながらゆっくり歩いていると、ピーーョッと声がしてコチドリが現れました。
なんと約1年ぶりにこの海岸でコチドリに出逢えたのです。
おそらく海岸で繁殖する為にやって来たと思われるコチドリのオスで、すっかり夏羽に変わり頭部の黒色と黄色いアイリングが見られます。
今年も元気な姿を見られて嬉しいものの、昨年の失敗続きだった繁殖が思い出されて複雑な気持ちになりました。


さらに岩場にいたのはイソヒヨドリのオス。
こちらもそろそろ繁殖の準備に入っているのかもしれません。


そして波打ち際で採餌した後に砂浜に上陸してきたカルガモ。
歩く姿がとても愛らしいです。


カルガモがいた浜の沖の海面ではウミアイサが忙しそうに羽繕い中でした。


午後の海岸はキラキラした波が打ち寄せていて、鳥達しかいないとても穏やかな世界です。


鳥達との楽しい時間もそろそろ終わりにしようと思った帰り道に、なんとイルカの耳骨を見つけました。


今まで拾った耳骨の中で一番大きくて驚きました。
家へ帰り重さを計ってみたら18gあり、その他のも計ってみたら7〜8gだったので約2倍くらいです。
どんなイルカだったのでしょうか?
縁あって出逢えたものなので、大切にしようと思います。

今日は1年ぶりにコチドリと出逢えた貴重な日となりました。
コチドリが安心して卵を産み、ヒナを育てられることが当たり前に出来るような海岸になって欲しいと切に願います。
心有る方たちがもっと増えていけば、全ての野生動物や植物が自然のままに生きられる世界は実現可能だと思いたいです。


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