南房総館山・なぎさの自然詩

南房総から見える伊豆諸島


3月10日の空は空気がとても澄んでいて富士山が見えました。
今年見た富士山の中でも特に綺麗です。
富士山の手前の山並みまでハッキリしています。
日曜日ということもあって、たくさんの人が富士山をスマホやカメラに収めていました。


南房総の海岸から富士山の山頂までは約100km。
直線距離だと東京までの距離とそれほど変わらないのです。
南房総の東京湾側の海岸から南下して洲崎までは富士山が見え、太平洋側の海岸だと根本海岸辺りまでその姿が見えます。
南房総の太平洋側に面した海岸では伊豆諸島も見る事が出来ます。


伊豆七島の中で南房総から一番近いのが伊豆大島でその山頂まで約40km。
大島は雨や曇りの日でも海岸から良く見えます。


この日は利島の三角形の島影も見え、この島の山頂までは約65kmあります。


そして蜃気楼で浮かんでいるように見えたのは新島、山頂までは約75kmです。
こうやって南房総から各所の距離をみると、富士山が一番遠いのに一番大きく見えて、その大きさを改めて実感しました。


以前この浜でビーチコーミングした時に、ピンク色の可愛いテンロクケボリを見つけたので、同じ場所で探しましたが見つからず残念です。
その代わりと言っては変ですが、ハマエンドウの花が咲いているので嬉しくなりました。


この海岸のハマエンドウの花は濃い紫色。
庭先で見るカラスノエンドウと比べて約3倍位大きな花で赤紫色〜紫色をしています。
海浜植物の中でも好きな花の一つで、その群落がいっせいに花開く様子はとても美しいです。
今はまだ咲き始めたばかりのようで、これから暖かくなるにつれて赤紫色の花の絨毯があちこちで見られるようになります。
そしてハマダイコンの花も咲き、その蜜を吸いにメジロが忙しそうに花から花へ飛び回り、その後低木の枝に止まり、仲良くお互いを羽繕いしていました。
植物達は花を咲かせ、動物達は繁殖の準備を始めて春模様の海岸です。
そこだけを切り取って見ているだけなら穏やかで幸せな光景ですが、砂浜には相変わらずゴミの漂着が続き、チドリ達が繁殖する海岸でも重機を使って整備をしています。
砂丘に根を張る海浜植物を根こそぎ取ってしまう海岸に、どんな未来が待っているのか想像すると恐ろしくなります。
春が過ぎると海水浴場の開設に向けて、海岸では重機を使った整備が始まります。
今の静かで穏やかな海岸から一変してしまう夏が頭をよぎり、今年の夏はどんな風になるのか心配です。
緊急事態宣言下の海水浴場封鎖時から海岸への人手が増え始めて、解除後の海岸の賑わいは更に凄まじく、それ以来南房総の海岸は一年中人で溢れている感じがしています。
釣り、キャンプブームが加わって、今までなら平日は静かな海岸だったのが土日以外にも観光客がやって来るようになりました。
都会でのストレス発散の為に田舎に癒やされにやって来るのかと想像しますが、土日になると人で溢れかえる南房総の風景には、昔から馴染めないでいます。
これから暖かくなるにつれて海岸にはたくさんの人がやって来るようになります。
去年の冬は暖冬で、季節が変わり今年の春はなかなか気温が上がらず気になります。
今年の夏は冷夏か猛暑かどうなるのでしょうか…。



可愛いメジロ達の動画です。




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