南房総館山・なぎさの自然詩

イトマキナガニシ



今日の館山湾は雨。
雨の降る中のビーチコーミングで拾った貝殻たち。
その真ん中の茶色い巻き貝がナガニシです。このナガニシは、いとまきぼら科の貝で非常によく似たコナガニシ、ナガニシ、イトマキナガニシがあります。



以前海岸で拾った貝殻を最大のものと最小のものを並べました。
原色日本貝殻図鑑によるとコナガニシとナガニシは「全く同一形で、殻形上殆ど区別されない」とあり、また「生息場所を異にして決して次種(ナガニシ)と同棲しないこと。標準寸法を示すと、コナガニシ 殻長90mm、ナガニシ 殻長130mm」。
更にイトマキナガニシでは「大なるは長さ16cm以上に達する」とありました。
写真の貝殻の最大のものは約15.5cmで、イトマキナガニシということが分かりました。



全てほぼ同じ海岸で拾ったものなので、それぞれの生息場所が異なるのであれば、これらの小さな貝殻はイトマキナガニシの幼貝かもしれないと思いました。
貝殻の種類を同定するのはなかなか難しいものですね。




そして今日の海岸では波打ち際にマツバガイとナミノコガイが多数打ち上げられていました。
両種とも潮間帯に生息する貝なので、何が原因がなのか気になっています。最近東京湾で青潮が発生したこと何か関係があるかもしれないし、またここ数日の雨で海水の状態が変化しているのかもしれません。



一見穏やかそうに見える今日の館山湾ですが、力強い波で台風の影響がうかがえます。
台風14号の影響が遠く離れた館山湾でも分かるので、海は繋がっていることを実感します。




















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