今日 大判ストールのデザインを決めるために
お客様のお宅にお邪魔すると
いつもの優しい笑顔で迎えてくださいました。
デザインは すぐ決まり 来週 仮縫いということになりました。
ほっ
。
コタツに入り ニコニコと昔ばなしを始めるお客様。
子供の頃の話しから
今日は 長崎人には 辛く悲しい 原爆投下のあの日の話しに・・。
当時 長崎市内から 山一つ越えた諫早・有喜にお住まいだったお客様。
あの日 空を眺めていたら
長崎市内へと戦闘機が飛んでいったあと
ゴゴッゴゴ・・・
いつもと違う爆発音がして・・
「太陽も空も 真っ赤やった・・・
」
当時の様子を説明するのに 言葉も見つからないほど
その空は 例えようがないほど一面 真っ赤だったそうです・・・。
山を越え 逃げてきた人の話しや
逆に 救援に 被爆地に入り行き 被ばくしてしまったご姉妹のことなど・・。
(偶然にも )
毎月 この諫早・有喜を通って島原にいくため
お客様が幼い頃眺めた空は あの空かな・・っと想像ができ
それだけに その当時のことが生々しく感じられ
思わず 涙がにじんでしまいました。
80歳になるお客様。
今までこんな話をされたことはなかったのに・・・
最近 当時のことをよく夢に見るそうです。
戦後70年経った今も 心に刻まれた衝撃は 癒えないものなのだと
しみじみ思いました。
そんな大変な時代を乗り越え
今 穏やかにこの佐世保の街で暮らされているお客様。
嬉しそうに
「ストールの次は これ。 そして・・この生地でも作りたいのよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
」
っと笑顔で ”今”を楽しんでいらっしゃるその姿に
私もその期待に応えなきゃっとやる気が出るのと同時に
洋裁という仕事は 人に喜んでもらえる有難い仕事なんだと
この仕事を続けていられることに 改めて感謝しました。
お正月の中だるみ?!で 仕事モードに切り替わるのが遅れましたが
来週は 仮縫い、納品・・そろそろペースを上げてがんばります!