念坊ひとり旅

　　　一行詩
良くもあり悪くもあるや年送る
吾が齢も年と歩みて蕎麦の味
嚙み締めん　悲喜こもごもの年守る

　　　川　柳
なやかやと人並みに成す大晦日
一年を無駄に過ごしたと復奮起
うら待つや難聴の耳除夜の鐘
別れとはこころ空く佳き人を得ん

念坊ひとり旅

　　　一行詩
杵餅の注文届く豆と草
大臼に父と兄弟餅搗きたり

　　　川　柳
今日明日で復後悔の年流る

念坊ひとり旅

　　　一行詩
飢鳥や餌台無様冷たし昼
今年また枯れゆく野辺に年の暮

　　　川　柳
気を詰む子に手も足も出ぬ雪だるま

念坊ひとり旅

　　　一行詩
飢鳥や餌台無様冷たし昼
今年また枯れゆく野辺に年の暮

　　　川　柳
気を詰む子に手も足も出ぬ雪だるま

念坊ひとり旅

　　　一行詩
公園のあちこちの群れ雪の子ぞ
雪原に夕闇せまる雪まろげ

　　　川　柳
仲居さん客の評判大切よ