本人確認とプライバシー

本人確認とプライバシーについて、問題提起をいくつか。

印鑑登録という制度は時代後れです。画像処理と3次元プリンターの技術が悪用されて、印鑑の偽造が容易になれば、日本の法制度が破綻するでしょう。

黙秘している容疑者のDNA鑑定が合法か違法か、おそらく刑事訴訟法の想定外でしょう。手荒な取り調べをしなくても、抜け毛1本でDNA鑑定が可能です。

災害で自分の体以外の全てを失った人が本人確認できるように、銀行に生体認証を導入しようという動きがありますが、生体認証は究極のプライバシーなので、慎重に進めて欲しいです。

何年か前、日本から強制退去された外国人が、チャイニーズマフィアから購入した指紋をごまかす特殊なテープを指に貼り付けて、日本に再入国した事件が報道されていましたが、容疑者がそう自供しただけで、実物のテープは見つかっていないようです。まるで、「スパイ大作戦」です。

書留郵便によって人間と住所を結びつける方法は有効ですが、家庭内暴力から逃げ出したり、家賃を払えなくなったりして、住所を失うと生活の再建が困難になります。

ICカード式クレジットカード読み取り装置がある店舗では、客が暗証番号を入力する必要がありますが、旧式の読み取り装置しかない店舗では、暗証番号なしで使えてしまいます。

このような諸問題を解決するためには、法律家と法医学者と情報技術者の協力が必要でしょう。
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災害と情報技術

物理的な災害と原子力については専門家のご意見を伺うことにして、情報技術者としてこの2年間に考えさせられたことを書きます。

第一に、想定外のオンライン募金によって銀行のシステム障害が発生したことは、情けないです。こんなことでは、サイバーテロに立ち向かえないでしょう。個人でできる対策は、複数の銀行、できればデータセンターが東京以外にある銀行に、予備費を貯金することでしょうか。大規模な銀行や証券取引所のシステム障害が発生しても、破産と倒産が連鎖しないような、法制度も必要でしょう。

第二に、役所の被災によって罹災証明書を発行できず、赤十字に集まった義援金の配布が遅れたことは、私にとって想定外でした。複数の役所が互いにデータのバックアップを持って、非常時に事業を継続する試みに期待します。その際に、省庁によってJavaのバージョンが異なるために、電子政府構想が頓挫した教訓を活かして欲しいです。

通信販売事業者が募金を集め、地方自治体から要請があった物資を援助した取り組みを賞賛します。次に国内で大災害があれば、このような取り組みを応援します。
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PC遠隔操作で戦争が起きないように

PC遠隔操作事件の真犯人らしい人物が逮捕されたそうですが、真相究明と並んで、再発防止対策が重要です。

最悪の可能性として、例えば外務省のPCが遠隔操作されて、中国に宣戦布告するような事件が起きても、第三次世界大戦に発展させない対策が必要です。アナログの無線電話で各国首脳と大使館のホットラインを構築するのがよいでしょうか。
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ATOK 2013のインストールに不具合

ATOK 2011をデフォルトと異なるディレクトリー、例えばDドライブにインストールしていると、ATOK 2013のインストーラーが、旧バージョンを削除できずに固まるようです。ATOK 2011を再インストールし、ATOK 2013のインストール時に旧バージョンの削除を選択しなければ、うまくいきました。OSはXP SP3 32bitです。

と、ジャストシステムにメールで伝えたかったのですが、サポートのメールアドレスがマニュアルに載っておらず、電話とファクシミリの番号しか解らなかったので、久しぶりにファクシミリを使って、不具合を伝えました。
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この一年間に考えさせられたこと、情報技術編

この一年間で、いろいろなことを考えさせられましたが、
原子力については複数の専門家から意見を聞くことにして、
自分の専門でもある情報技術の問題について書きます。

●システム障害:
予想外のオンライン募金によって、銀行のシステム障害が起きました。
情けない話です。

今度大災害が起きれば、通信販売業者が募金を集めて、
必要とされている物資を送る取り組みに、協力します。

また、システム障害への自衛策として、給与振り込みとは関係ない銀行に、
予備費を貯金します。
まとまった貯金ができたら庭に金貨を埋めたいと、本気で考えています。

●役所の被災:
役所が被災すると、罹災照明を発行できず、
義援金を配布できないという問題が起きました。

複数の役所が情報を分散共有して、役所が被災したら、
別の場所で業務を継続できるシステムが開発されているそうです。

素晴らしいアイデアですが、Javaのバージョンの不整合で電子政府構想に
元気がなくなったような結末にならないで欲しいです。

●ソニー「PSN」からの個人情報流出:
情報産業にとっては、震災に匹敵する大事件でした。
オンラインゲームの料金支払い方法を、クレジットカードから
ウェブマネーに変えた人もいるそうです。

●国会議員のメールパスワード流出:
次期戦闘機なんかよりずっと重要な国防問題です。
私の憶測ですが、「スパイは死刑」なんて言っている政治家から、
実は情報が漏れているのではないでしょうか。
また、その後の経緯をマスコミがあまり取り上げないのは、
誰も責任を取りたくないための情報隠しと、
マスコミが事態の重要性を理解していないためではないでしょうか。

●B-CASカード破られる:
B―CASカード不正「きっちり処罰を」 民放連会長ら
http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY201203080782.html
「絶対破られない」はずだったB-CASカードが破られたということは、
同様に「絶対安全」なICカード式クレジットカードも
大丈夫なのでしょうか。

●憂慮:
物理的な災害と戦争だけでなく、
・ネットワーク犯罪(サイバーテロを含む)
・システム障害
・株の誤発注のようなソフトウェア的ちょんぼ
によって、日本だけでなく世界が破綻する危険があるのではないでしょうか。
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B-CAS カードが破られる

「絶対安全」なはずだった、B-CASカードが偽造されたそうです。
同様に「絶対安全」なはずの、ICカード式クレジットカードは大丈夫なのでしょうか?

朝日新聞デジタル:B―CASカード不正「きっちり処罰を」 民放連会長ら - 社会
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技術者の良心

以前の職場の同僚から、口先だけでお客様を丸め込む技能を身につければ、
優秀なコンサルタントになれるだろうと、言われました。
しかし、そんなコンサルタントにはなりたくありません。

難しいことは難しい、危ない物は危ない、
欠陥がある設計書は考え直せ、と言うのが、
技術者の良心だと思います。

だから、あまり儲からないのでしょうか。
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デニス・リッチー氏死去

ご冥福をお祈りいたします。

1990年に私が慶應義塾大学大学院に進学したのは、C/C++/UNIXを勉強(ハック)するためでした。
これからも、リッチー氏の設計思想は、新しいプログラミング言語とOSに受け継がれていくでしょう。

原理的に配列の領域外参照の検出が不可能な言語仕様だけは、もっといい方法がなかったのかと思います。

C言語およびUNIXの父、デニス・リッチー死去 ― 享年70歳 (TechCrunch Japan) - Yahoo!ニュース

プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠
B.W. カーニハン,D.M. リッチー
共立出版

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スティーブ・ジョブス氏死去

ご冥福をお祈りいたします。
コンピューター業界だけでなく、世界は、偉大な人物を失いました。

asahi.com(朝日新聞社):「ダビンチに並ぶ天才」 ジョブズ氏、孫正義氏が悼む - 国際
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合格御礼

おかげさまで、工事担任者 (電話工事) AIDD総合種に合格しました。
これで、LANだけでなく、WANの工事も、通信速度の上限なく、できます。

当初、地震のニュースを見て、災害復旧に役立つ資格を持とうと考えたのですが、
東京で大地震があれば、電線と光ケーブルが不足して、
工事担任者の出番はないかもしれません。
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さくらインターネットの素晴らしい省エネルギー技術

以前、寒冷地にデータセンターを設置すれば、冷却用電力を節約できるのではないかと、話したところ、同僚から、人間がいる場所の暖房が必要だから無意味だと、相手にされませんでした。しかし、さくらインターネットは、「サーバーからの排熱を事務室の暖房に利用する」という知恵で、省エネルギーを実現しました。あっぱれ。安易に不可能とか無意味とか断言せずに、もう一段階知恵を働かせれば、いろいろな物事に改良の余地がありそうです。

さくらインターネットが石狩市に大規模データセンター、外気冷房を全面導入 - クラウド Watch
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違法情報の削除

ウェブ上の違法情報について、
警察からの削除要請に応じないサイト管理者も前年の約2倍となった。同庁は、サイト管理者にも幇助(ほうじょ)罪を適用するなど、取り締まりを強化する方針だ。
と報道されています。これには賛成なのですが、管理者の出張や入院の間に違法情報が掲載されて削除できず、責任を追及されると困るので、難しい問題です。

このブログも、私が管理している同窓会の掲示板も、荒らし投稿を消すのに手間がかかっています。

警告を無視したうち62%は、誰でも投稿できる掲示板サイト「2ちゃんねる」が占めた。ただし、同サイトは合法的な掲示も多くあり、幇助したとして立証するのが難しいとされる。
とありますが、2chを取り締まる特別立法が可能なのか、仮に2chを潰せても5chか何かができて同じ問題が起きるのか、難しい問題です。

また、無料情報発信を禁止して、掲示板やブログへの投稿に料金がかかるようにすれば、同級生の悪口のような、つまらない情報が減るでしょうか。それとも、つまらない情報に金をつぎこむ奴が現われるでしょうか。

asahi.com(朝日新聞社):わいせつ・ポルノ…サイトの違法情報、過去最多 09年 - ネット・ウイルス - デジタル
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今さら Itanium

インテルが Itanium 9300 を発表しましたが、今さら Itanium を使う用途があるのでしょうか。セミナーなどでのインテルの主張によると、「ミッション・クリティカル」つまり信頼性が要求される用途に Itanium を勧めています。確かに、Itanium の故障は少ないのですが、メモリーとコンデンサーの信頼性が追いつかないので、計算機の故障は起きます。それよりも、一部分が故障しても仕事を続けられる、並列計算機を開発するほうが、建設的だと思います。

【PC Watch】 Intel、次期Xeon MPと共通プラットフォームの「Itanium 9300」
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続、著作権の保護期間について

著作権の保護期間が作者の死後50年のままでいいという主張の根拠のひとつ:
孫のために創作するのではないだろう。

著作権の保護期間を作者の死後70年に延長しようという主張の根拠のひとつ:
作者が若くして亡くなり、その50年後に、配偶者が生きていた例がある。

妥協案として、作者本人、配偶者、子供の少なくとも一人が生きている間、著作権を保護するというのは、どうでしょうか。
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著作権の保護期間は50年で充分

著作権の保護期間は現状の作者の死後50年のままでいいという、福井弁護士の主張に賛同します。古い著作物は、人類全体の共有財産にするべきです。また、作者の消息が解らない著作物を、簡単な手続きで利用できるように、法令やデータベースを整備すべきです。作者の消息や本名が解らない場合には、公表後50年程度で保護期間を終えても、誰も困らないのではないでしょうか。

私が死亡したら、50年もまたずにただちに、私の著作物をBSDライセンスで公開します。と、ブログに書くだけでは法律的効力があるかどうか判らないのですが、公証役場で正式に遺言を書くには手数料と手間がかかるので、いい方法はないでしょうか。

鳩山発言「著作権保護期間70年へ」の影響は? 福井弁護士に聞く -INTERNET Watch
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