私が文部科学省へ提出したパブリックコメント

国策としてスーパーコンピューターを開発することには大賛成ですが、国産にこだわるか、アメリカ製や台湾製の部品を使って安く済ますか、議論すべきです。<

国産のハードウェアは素晴らしいのですが、C/C++コンパイラーがいまいちです。例えば、国産のCコンパイラーに、数学関数を含むループをSIMD命令で処理できないという、性能上の問題を見つけ、改善要望を出しましたが、人手不足で改善できないという回答が返ってきました。次もSparcならば、有志を募って、GCCのSparc用を改良しましょう。

また、テラバイト級の実験、観測データを処理するには、ファイル入出力の性能が重要です。計算性能は2位でも3位でもかまいませんから、MPI-IOが1位のスーパーコンピューターを開発してください。実験、観測施設からデータを送るために、磁気テープを宅配便で送るよりも便利な方法を望みます。<

立地については、既に画期的な電力効率を実現しているさくらインターネット石狩データセンターのように、外気空冷可能な寒冷地がよいでしょう。地元で地熱発電のような再生可能エネルギーを開発できれば、一石二鳥です。ロシアと共同でサハリンに建設して、地元の天然ガスで発電するのもいいかもしれません。また、長野の50Hz/60Hz境界付近に建設して、電力が余っている側から供給を受けるのもいいでしょう。
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