ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

アイルランド料理

2014年01月02日 | 日記
 今回のアイルランド旅行は行き先を決めた時点でナヨミが「料理が美味しくないけどいいの?」と念を押してきてくれたぐらいなので、覚悟はしていのですが、そこはやはり人間、いくら期待していないと口では言っても僅かな希望を湧かせてしまうものが性というものです。ナヨミと再会した初日の夕飯に、コック・ナヨミが調べてきてくれていたシーフードのお店へ足を運びました。店内に入るとビールだけ飲んでいるひともざらで、シーフードらしきものを食べている人も見られ、私たちもシーフード盛り合わせを頼みました。それと各自、トラディショナル・アイルランド料理と書いてあるような肉料理も頼みました。
 
 絶対舌感を持ったコック・ナヨミとロシア料理に辟易し続けている私は、僅かな希望がどんどん膨らんでしまい、「アイルランドは海に囲まれた島だからシーフードも美味しいよね」と口走っていたそばから、私たちの前に現れた料理は・・・。やはり期待は禁物です。シーフードの盛り合わせは、蟹、帆立、サーモンとあと一種類がお皿に載っていたのですが、すべてく原型からくり抜かれて蒸されて、真ん中に適当なソースがありました。ナヨミが「新鮮な魚をフライにしちゃう国だからしゃあないわ」と言いました。


パブでビール、笑いと音楽と人々と高揚と

2014年01月02日 | 日記
 再会した私たちはさっそく夜のパブへ繰り出します。
 ダブリンの町並みは小さな可愛らしい建物が軒並みに並び、特に町の中心街であるテンプル・バー近くの何本かの通りは、そこら中にパブが見られ、電光が瞬き、本当に楽しくなってしまいます。どの店もよさそうなのですが、ナヨミと私はモスグリーン色のお店に入りました。店内はアイルランド音楽の生演奏があり、陽気にギネスビールを傾ける人々で溢れています。
 さっそく再会を祝して二杯のギネスビールを注文します。ギネスを注ぐ様子を見ていると、一旦ビアグラスに8分目まで注ぎ、それから2分ほど置くのです。それから最後の仕上げとしてゆっくりビールを注入していきます。そうするとこの上なく極上のキメ細かいクリーミーな泡の出来上がりです。
 1年ぶりの再会を祝して、乾杯!

ダブリンの街角へ

2014年01月02日 | 日記
 ホテルは、オコーナーストリートが細い道に分岐したパラレル・スクワエ近くのフレデリック・ストリートにありました。仕事の合間にネットで見ては待ちわびたcharlesstewertというホテル名が書かれた青い看板が、微かに風になびいて揺れていました。
 ドアを開けると右側がすぐに受付になっていてフロント人と挨拶を交わします。部屋が整うのが午後2時過ぎだということで、私はトランクをロビーに預け、「友達が来たら4時頃戻るからと伝えてほしい」と告げてダブリンの街を繰り出しました。

 ダブリンの町は予想外にサングラスが必要と思うくらいの冬のあの独特の黄色い光線のような強い日差しで、空気が澄み切っています。朝5時にホテルを出てからまともな食事をとっていなかったのでとりあえず腹ごしらえと思いケバブ屋さんを探します。
 私は海外へ行くとケバブばかり食べていて、特にこれといって美味しい食事がない国へくると昼も夜もケバブを食べ続けます。今回もイギリスおよびアイルランドの旅ということで食事は最初からまったく期待していません。いまだに好きになれないロシア料理のことを察して、ナヨミも「食事が美味しくないアイルランドでいいの?」と念をおしてくれました。だけど今回は大学の時に読んだアイルランド小説の地へ来たかったのです。
 ナヨミとの1年ぶりに再会の前にケバブで腹ごしらえです。


アイルランドへ

2014年01月02日 | 日記
 今日はいよいよアイルランドへ出発する日です。ドイツに住むナヨミとも一年ぶりの再会です。ロンドンからわずか1時間半のフライトで値段も1万円ほどです。ただし、安いフライトは要注意で、私の使ったアイルランドの飛行機会社Lingus airは、機内に預ける荷物の料金を取るのです。初め、チェックカウンターの係りの人が何を要求しているのかまったくわかりませんでした。まさか荷物代を支払えなんて言われているなど夢にも思わず、ひどく悔しい気持ちがしました。

 初めて降り立ったアイルランドは高い冬の空がすっきり晴れ渡り日差しがとてもまぶしかったです。空港からわずか20分足らずで行けるバスに乗り、市内へ向かいます。青、赤、黄色の小さな建物がカラフルに立ち並びます。空港から市内の近さといい、規模の小ささといい、すぐにとても小さな国なのだと気づかされました。街の中心通りのオコーナーストリートで降り、アイルランドの国の大きさに似合わせない大きなトランクを掲げてホテルを探し回ります。町散策のツアーバスの運転手に道を尋ねると、丁寧に教えてくれた後でもちろん宣伝もされました。「君は学生だな。学生料金でいいよ」とウィンクし、「あの赤いバスには乗らないように」とライバル社を指さしました。アイルランドの人々は階級社会のイギリス人とは違うとは知っていましたが、空港に降り立ったときから想像以上の愛想の良さに驚きです。