はるばるアイルランドはダブリンまで来て私が真っ先に行っていたのは、ベッドカバーおよびシーツ、フォークなどの日用品の買い出しです。「ダブリンでベッドカバーばっかり買うとは思わなかったわ」と横でナヨミが笑います。可愛いものが満足に買えないロシアのペルミから来た私にとって、ベッドカバー選びはこの上なく楽しい作業でした。
トランクがベッドカバーでいっぱいになるくらい買ったので、とりあえず一旦ホテルへ戻り出直します。
相変わらずナヨミとの旅はゆったりしていて、お互い忙しさを好まないので快適です。
けれどほとんど一日、一歩、歩けばお店の中に入り、物品視察、買い物ばかりに気をとられていたので、本日のギネスビール工場見学というたった一つだけの観光目標もあまりのゆったりさで間に合わない可能性が出てきました。このままではまずいと悟った私たちは少しピッチを上げ、午後5時の最終時間にどうにかギネスビールの工場に間に合いました。工場は中心街から少し離れた30分ほど歩いた郊外にありました。
全部で5階建ての建物は、一階から順繰りに各自で上がっていきます。ビールを作る緑の風船蔓の葉っぱだけのような植物があり、昔イタリアのトリノで見て、横にいた彼に「この植物はなに?」と聞くと「ビールを作るためだよ」と教えられ、この可愛いらしい草がビールにどう繋がるのかが想像できなかったことを思い出しました。
大学の時にアイルランド文学のゼミ仲間と八ヶ岳のサントリーの白州の工場見学をしたことがあります。そのときのツアーは実際に作っている各現場を見せてくれ、そのあとの醸造していないウィスキーと8年、10年、12年もののウィスキーの違いなどの試飲が安い値段でできて非常に楽しかったのを思い出し、それと比較するとこのギネスビールの工場ツアーは作られたアトラクション見学みたいでいま一つ物足りなかったです。
最上階のバーただで飲める無料券があったので、どうせならと夜景の見える席に座ったのですが、ネオンの数が圧倒的に少なくてナヨミと「ダブリン、アイルランドは本当に小さい国なんだね」と褐色のクリームを含みながら話し合いました。
トランクがベッドカバーでいっぱいになるくらい買ったので、とりあえず一旦ホテルへ戻り出直します。
相変わらずナヨミとの旅はゆったりしていて、お互い忙しさを好まないので快適です。
けれどほとんど一日、一歩、歩けばお店の中に入り、物品視察、買い物ばかりに気をとられていたので、本日のギネスビール工場見学というたった一つだけの観光目標もあまりのゆったりさで間に合わない可能性が出てきました。このままではまずいと悟った私たちは少しピッチを上げ、午後5時の最終時間にどうにかギネスビールの工場に間に合いました。工場は中心街から少し離れた30分ほど歩いた郊外にありました。
全部で5階建ての建物は、一階から順繰りに各自で上がっていきます。ビールを作る緑の風船蔓の葉っぱだけのような植物があり、昔イタリアのトリノで見て、横にいた彼に「この植物はなに?」と聞くと「ビールを作るためだよ」と教えられ、この可愛いらしい草がビールにどう繋がるのかが想像できなかったことを思い出しました。
大学の時にアイルランド文学のゼミ仲間と八ヶ岳のサントリーの白州の工場見学をしたことがあります。そのときのツアーは実際に作っている各現場を見せてくれ、そのあとの醸造していないウィスキーと8年、10年、12年もののウィスキーの違いなどの試飲が安い値段でできて非常に楽しかったのを思い出し、それと比較するとこのギネスビールの工場ツアーは作られたアトラクション見学みたいでいま一つ物足りなかったです。
最上階のバーただで飲める無料券があったので、どうせならと夜景の見える席に座ったのですが、ネオンの数が圧倒的に少なくてナヨミと「ダブリン、アイルランドは本当に小さい国なんだね」と褐色のクリームを含みながら話し合いました。