bowbowのゆううつ~Returns

双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)サバイバー&共生模索中のbowbowの日常。

躁転について。

2011-12-10 13:36:08 | 双極性障害・躁うつ病

去年の冬に生まれて初めて、SSRIという抗うつ剤ではっきりした躁転を経験した。

これが双極Ⅱ型障害(躁うつ病)という病気にかかっているという認識を自分自身せざるを得ない理由となった(いま考えると主治医はそれを狙っていたのではないだろうか?でもリスキーである)。

「たぶん軽い躁状態になる。少しの間それを楽しむくらいの気持ちでいろ」と確か言われた。

たしか2種類以上のSSRIとSNRIを飲んでいた気がする。処方を受けて数週間たってうつ状態は改善して、妙に明るい気分になったのを覚えている。何人かの友人に電話をかけ「治ってきた」と報告した覚えがある。

その後、妙に楽しい気分で自分がいままでしたくてもできなかったことをした。

よくよく躁転しても人間が小さいなぁと思うのだが、何をしたかと言えばUFOキャッチャー(クレーンゲーム)で自分の好きなキャラクターものの人形を取りまくったことと、女性向けのかわいいもののショップに行ってこれまたかわいい人形やグッズを買いまくった。

よく躁状態で「全財産を使い果たす」「借金をする」というエピソードがあるが、ボクの場合、本当に人間がちっちゃく、金銭的にも大がかりではなかった。

たぶん、ここまでが主治医が予想していた範囲で、この後が自体を悪い方向へと向かわせた。

自分の中に何ともいえない怒りが起こってきた。フラッシュバック的な怒りである。

それは今まで自分が心にふたをしてきたことへの怒りであり、その怒りの対象へメール等で怒りをぶつけるという行為へ加速を続ける。

たぶんこれが躁とうつの「混合状態」と言われるもので、怒り自体は次第に家族へ、自分へと向けられていった。

結局、顛末として自殺未遂に至り、未遂後に担当医からボクの携帯に電話が直接来て「×と△以外の薬は飲むな」と言われた。

その後、病院へ家族と診察に行くと担当医は「しまった・・・」と呟いていた。そして「双極Ⅱ型障害」と診断された(そのまま入院となった)。

たぶんSSRI等で躁転したものの派手で極端なものではなかったので(十分派手だが一定の理論の中で行動が規定されている)、所謂躁とうつの波の大きな双極Ⅰ型障害とは診断されなかったのだろう。

ただこの躁転で友人にしろ家族にしろ、傷ついた人たちをたくさん生み出すこととなった。

双極性障害は脳という臓器の病であるが、たとえば肝臓ガンになった人はその肝臓で周囲を傷つけることはない。

脳の病という担当医の言うことや専門医のいうことはよく分かるが、一方でSSRIでの躁転で自分が狂い周囲を傷つけるというのはなんともやるせない。もちろん、脳のコントロールを理性が失い、病気に凌駕されていたともいえるのだが。やるせないのはやるせない。

神田橋先生の分類ならボクは「扱い壊された双極性障害」であろう。

けれど結果責任は自分が負うしかないのだ。