双極性障害の基本治療薬はなぜ抗てんかん薬(=気分安定化薬)が多いのだろうか?
てんかんは脳の伝達異常が器質的だったりシステム的だったりに起こる。脳の中で電気ショートみたいなものが起こる。発達途上の小さな子供だと起こったりもする(所謂ポケモン事件である)。だからてんかんはある種の器質にしろシステムにしろ脳の発達障害といえるのではないかと思う。
イメージとして抗てんかん薬は脳の中の電流(脳内物質)みたいなもののショートが起こらないように、日常の電流をなだらかに抑えているのだろうと考える。
双極性障害は躁とうつに偏り移ろう病である。抗てんかん薬である気分安定化薬はそのふたつの移ろいをバランスが取れるように引っ張り上げるような効果があると考えられている。
遺伝的体質要素も強いとされる双極性障害は、発症するか否かはストレス・生育歴ほかの条件によって異なってくるとはされるものの、ある種の脳の発達障害ではないかとちょっと勘ぐってしまう。
てんかんにしろ、双極性障害にしろ、脳の発達障害であるならば、両方が同じ薬でバランスが取れることの説明にはなる(狭義の「広汎性発達障害」はまた別の問題かもしれない)。
とはいえ、そのうちに遺伝子解析されて統合失調症にしろ双極性障害にしろてんかんにしろ、ある程度の発症確率が分かるようになってしまうのだろう。いいんだかわるいんだか。
発症してしまった自分はこんなことを考えているよりは、病気とどう折り合いを付けるかという問題の方がよっぽど大事である。