自分は村上春樹の初期からのファンである。
つまり初期三部が出版される途中から、村上春樹を読み出しだ。村上春樹と同じ大学に通っていた友人が村上の本を紹介してくれた。
初期の「僕」を巡る文章の表現と内容に引き込まれた。
このたび、新潮文庫から「1Q84」が三月末頃から出版される。
ボクは「1Q84」を未だ読んでいない。ファンなのに変なのだが、どうも村上春樹はハードカバーでは読みたくないのだ。今までも、ハードカバーで読んだ村上はごく一部である。この感覚はサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」をペーパーバックや文庫で読みたいという気持ちとすごく近いものがある。
やっと「1Q84」が読める。
この癖はどうにかならないものだろうか。
何にしても、長編の「ねじまき鳥クロニクル」から「海辺のカフカ」への繋がりは、彼の描こうとしている世界が初期よりも明らかになってきている気がする。
「海辺のカフカ」は下巻だけでもたぶん50回以上読み返している。
果たして「1Q84」は何回読み返すことになるだろうか?