ニュースキンの会社自体も製品も悪質ではありません。
問題はディストリビューターと呼ばれる会員の質です。
日本の法律では特定商取引法の連鎖販売に該当するビジネスで、いろいろな規制があります。こうした規制がかけられているのも、過去にさまざまな問題を起こし、金銭トラブルを引き起こしてきたからです。たとえば勧誘に当たっては、次のような決まりがあります。
『その勧誘に先立つて、その相手方に対し、統括者、勧誘者又は一般連鎖販売業者の氏名又は名称、特定負担を伴う取引についての契約の締結について勧誘をする目的である旨及び当該勧誘に係る商品又は役務の種類を明らかにしなければならない。』
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S51/S51HO057.html
こうしたことを守らず、突然セミナーに誘ったり「いい情報がある」と連れ出したりすることは、 特商法第33条の2に違反する違法行為です。
なぜこのようなトラブルが起こるのか。それは利益を目的とするネットワークビジネスで、ルールを守らず利益優先で活動をするからです。ネットワークビジネスまたはMLM(マルチレベルマーケティング)は、参入の条件がゆるいため、誰でも参加しやすいのが特徴です。その反面、倫理観に欠ける者や教育を受けていない者が、自分の収入を上げることを第一目的に参入すると、このような問題が多発します。これはニュースキンにかかわらず、ネットワークビジネス全般に共通する問題です。
特にニュースキンの特徴は、「アメリカで○○だ」と言った舶来崇拝に弱い人たちがそれを信じ込み、いかに優れた会社と製品であるかを過剰に美化する傾向にあります。下記のような例が複数みられます。
米国においてファーマネックス製品は概して良い評価を得ている。
しかしこれらを日本国内での説明に使うことは出来ない。なぜなら
米国の製品と日本向け製品は、成分の種類・含有量・一粒の大きさ・
推奨する摂取量が異なるからだ。同一でないことは明白である。
当然ながら、ニュースキンジャパンも、オリンピック等の名称を
使わないようにメンバーあて警告を出している。
それにもかかわらず、ほとんどのディストリビューターが判で押した
ように、オリンピックのパンフレットを持ち出したり、PDRに掲載
されているなどを力説する。ことサプリメントウォッチ.comに
おいては、現在ライフパックが14位にランキングされているにも
かかわらず、一位であったころの古い資料を使っており、著しく
事実に相違する表示だ。意図して更新しないのであれば悪質である。
そしてエビデンスがあると明言する。ニュースキンジャパンの回答
では、そのようなデータ等の一切を「公表していない」。このように
日米の製品が違うにもかかわらず、あたかも同一であるかのように
聞き手を誤認させる行為は、法令により禁止されており、それに
反した場合は違法行為とみなされる。
事実と異なる説明により代価を支払わせる行為を、詐欺という。
http://nsj.ehoh.net/law.htm
このような巧妙な"すりかえ"による説明が日常的に使われ、いかにも他社と比較にならない優位性を感じさせます。研究レベルがすごいのと、製品レベルがすごいのは異なります。さらにアメリカの製品と日本の製品が同一でない場合もよくあります。あくまでも目の前にある製品そのものの説明と異なるのは、不当表示であり違法です。
これには二つの理由があります。ひとつは、自分のビジネスを拡大させたいがために、誇張しがちな説明になること。もうひとつは、その説明を聞いて疑いもせず、そのままのトークでビジネスを展開しているケースです。ですから、どちらもウソをついて騙そうと言う意識はなくとも、無意識に事実と異なる説明をしていることになります。特に「いい人」ほど、このトリックにはまります。
ネットワークビジネスは"ビジネス"ですから、製品が好きならユーザーになればよろしい。決してネットワークビジネスを否定するものではありません。ほかにも同じようなネットワークビジネスが存在しているので、比較した上で判断したらよいと思います。健康産業はこれからも大きくなっていくのに、あえて売り上げが縮小しているニュースキンを選ぶべきかとうか。多方面から情報をとって調べた方がいいです。無駄な労力と経費を使ってからでは遅いですから。