今日の産経新聞に記事があった。
今日は3次元の変化の時代といわれる。あらゆる分野で、経験したことのない奥行きとスピードで、生活環境や企業の経営環境、ひいては人類の生存環境ですら変化していく。そうした時代に生活習慣や経営姿勢を変えていくことは、当然である。 しかし人間は、いち早く変化を読み取り適応することが求められていても、ものの考え方や行動を変えることを極めて億劫(おっくう)がる。変化が見えないのか、見えても適応しないのか。変化を予測し、適応しなければ存続を危うくする可能性もある。 1月に米イーストマン・コダックが経営破綻した。なぜか。直接的にはデジタルカメラの普及により、フィルム市場が消失したことである。しかし間接的には、将来の変化をつかみきれず「変われなかった」ことが要因だ。 福地茂雄 アサヒグループホールディングス相談役(前NHK会長) 産経新聞 2012.3.21 |
ニュースキンジャパンの2012年売上げも減収の見込みで、10期連続減収になる。
製品はすばらしいのに売行きが下がり続けるのは、製品力の問題ではない。何か根本的に時代にそぐわないことに気づくべきだ。
と言っても、日本だけの意向で価格の引き下げはできないし、そんなことをしたら報酬も下がるので既得権益をもつ人たちから反発は必須だ。だが、そんな旧体制維持こそが、連続減収の原因に他ならない。
もっともディストリビューターがそんなことを言っても、ましてや部外者が「時代に合ってませんよ」なんて大きなお世話ぐらいにしか思ってないだろう。日本単独で軌道修正を出来ないところが、グローバルビジネスのつらいところだ。
状況を判断して決断のできる人は、時代に合うビジネスへと移行している。しかし多くの人が、「ものの考え方や行動を変えることを極めて億劫(おっくう)がる」。その結果は、上の記事にあるとおりだ。
2013年は日本でオープンしてから20年、同時に10期連続減収になる。今のまま新製品を出し続けて結果は減収続きの現状で、大丈夫なのだろうか?