少し、途方に暮れるほど大量のノート。
ああ、そうなんだな・・。
ここに集められているのは、この世界に観光に来たくす美の、20年の記録。
淡々と飄々と孤高の人が、自分のためにだけ書き続けたノート。
(その始まりを今回知って、ちょっとびっくりしたけど)
「どこを開いても自分の幸せしか詰まっていない日記」
その一文に、胸を突かれる。
もしかしたら、世界は美しいのかもしれない。
何があろうと、世界は美しいのかもしれない。
それにしても、お客さん泣かせの展示です。
「読みきれません。来週の予約をお願いします・・。その次の週も」
あ、買って帰れるお土産もありますよ。
ニヒル牛との20年のあゆみも。
もちろん全部覚えています。
本人がいくら嫌がっても、くす美こそ私の知っている、最も美しい物の一つだから。
どうぞ、途中下車しないでニヒル牛とも付き合ってね。