ニヒル牛は、中々にやっかいな場所だと思います。
2000年に始まってから今まで。
たくさんの作家さんが集まって22年。
色んな別れがや出会いがあって22年。
ニヒル牛を続けるというのは、人と出会って別れる、そういう時間を過ごすという事でもあります。
箱待ちの方が大勢いるのは確かですが、それは全然別の問題として。
終了する作家さんとお別れするのは、店番達はすごく寂しい。
そして、作家さんもまた、箱を終了するのには、決意が必要なんだろうな。
特に、長く作品を置いて下さっている方はそうだろうと分かります。
ここがただ、作品を置いているスペースなら簡単。
多分、そうしている作家さんも大勢いる。
でもやはり人と人なので、色んな風に繋がっていくし、この場所を特別だと思って下さる方もまた多い。
どちらの在り方も、全然正しいです。
白ふくろう舎さんが、今月で箱を終了すると聞いて、一つの思いが浮かびました。
ニヒル牛はその時々、箱のある作家さん達の色で出来ている。
一人一人の作家さん達の絵の具が混ざった、一枚の絵なのだと。
絵は変わっていきます。
鮮やかな記憶を残して、色はまた新しくなります。
今までも、ずっとそうでした。
白ふくろう舎さんの色がなくなるのは、もちろん寂しい。
だけど長い間、美しい色をニヒル牛で描いてくれていました。
白ふくろう舎さんの、キラキラとして懐かしい色合いが大好きでした。
ありがとうございました。
このブログは蛇足だと思っています。
これからも作家さんたちは、好きな時にやめていいし、新しい方が入られるのは嬉しい
今参加してくれている作家さんも、今まで置いていてくれた作家さんも。
そして、これから入られる作家さんも。
これからニヒル牛はどんな絵になるのか。
それは間違いなく楽しみです。
うん。
それでも寂しい。今までもこれからも、この寂しさに慣れることはない。
ニヒル牛はやはり、私たち店番にとっても、やっかいな場所です。