ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

やっかいなニヒル牛

2022年03月18日 | Weblog

ニヒル牛は、中々にやっかいな場所だと思います。

2000年に始まってから今まで。

たくさんの作家さんが集まって22年。

色んな別れがや出会いがあって22年。

ニヒル牛を続けるというのは、人と出会って別れる、そういう時間を過ごすという事でもあります。

箱待ちの方が大勢いるのは確かですが、それは全然別の問題として。

終了する作家さんとお別れするのは、店番達はすごく寂しい。

そして、作家さんもまた、箱を終了するのには、決意が必要なんだろうな。

特に、長く作品を置いて下さっている方はそうだろうと分かります。

ここがただ、作品を置いているスペースなら簡単。

多分、そうしている作家さんも大勢いる。

でもやはり人と人なので、色んな風に繋がっていくし、この場所を特別だと思って下さる方もまた多い。

どちらの在り方も、全然正しいです。

白ふくろう舎さんが、今月で箱を終了すると聞いて、一つの思いが浮かびました。

ニヒル牛はその時々、箱のある作家さん達の色で出来ている。

一人一人の作家さん達の絵の具が混ざった、一枚の絵なのだと。

絵は変わっていきます。

鮮やかな記憶を残して、色はまた新しくなります。

今までも、ずっとそうでした。

白ふくろう舎さんの色がなくなるのは、もちろん寂しい。

だけど長い間、美しい色をニヒル牛で描いてくれていました。

白ふくろう舎さんの、キラキラとして懐かしい色合いが大好きでした。

ありがとうございました。

 

このブログは蛇足だと思っています。

これからも作家さんたちは、好きな時にやめていいし、新しい方が入られるのは嬉しい

今参加してくれている作家さんも、今まで置いていてくれた作家さんも。

そして、これから入られる作家さんも。

これからニヒル牛はどんな絵になるのか。

それは間違いなく楽しみです。

うん。

それでも寂しい。今までもこれからも、この寂しさに慣れることはない。

 

ニヒル牛はやはり、私たち店番にとっても、やっかいな場所です。

 

 

コメント
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