ココヨリトワニ

野球と文章書きに生きる男、空気王こと◆KuKioJYHKMのブログです。(人が死ぬ創作文があります、ご注意を)

音声だけのアタック25はかなりもどかしい

2008-11-09 20:29:47 | 雑談
今日のぼやき

○髪切った
自分はだいたい、1ヶ月に1回髪を切りにいきます。多いのか少ないのかわからないけど、たぶん多いんだろうな……。
今回のタイトルは、その時思ったことです。


○ガンダム00
うわー……。沙慈とルイスに鬱フラグがバリバリ……。第1シーズン初期の、ラブラブだった頃を思うと切ないぜ……。


○自分ロワ 第2話
「これがバトルロワイアルというものだ」じゃないけど、今回はあっさり死亡話。
リレーならズガンと言われかねません。
ロワの無常感を出すために、榊には犠牲になってもらいました。ごめんね、榊。
序盤はあっさり死が多くなりそうな予感だぜー。だぜー。


○フラグが必ず成就するとは限らない
リレー小説である以上、仕込んだフラグが全て活かされるとは限らない。
そもそも、自分はフラグを仕込んだつもりでも他の人には気づかれない場合だってある。
他の人が立てたフラグを全て把握して、なおかつ全て活かすなんて無理な話。
だから自分は、自分が活かせないと感じたフラグは容赦なく破壊する。
その代わり、自分の立てたフラグが折られても嘆かない。
折っていいのは、折られる覚悟のある奴だけだ! ってなわけです。
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自分ロワ第2話 灯台もと暗し

2008-11-09 17:33:08 | 自分ロワ
注意:残虐表現が含まれます。


F-1、灯台。その根本にたたずむ男が一人。
彼の名は戌井榊。つい昨日までは、なんの変哲もない日常を送ってきた高校生だ。

「ふざけるなよ……!」

名簿を握りしめる榊。その表情にはいつもの明るい好青年の面影はなく、激しい怒りに支配されていた。

「姫っちや伊御と殺しあえっていうのかよ……。出来るわけねえだろう!」

自分とその友人たちをこの殺し合いに放り込んだ主催者への怒りを込め、榊は灯台の壁を思い切り殴る。

「いってえええええ!!」

そして右手を襲った激痛に、その辺を転げ回って苦しむ。3分ほど思う存分転げ回った後、ようやく落ち着いた榊は灯台に背中を預けて座り込んだ。

(まあ、ひとまず落ち着こう。殺し合いをしたくないなら、ここから逃げるしかない。
 たしかあいつは、ここが無人島だって言ってたか?)

目の前に広がる海を見ながら、榊は考え込む。

(泳いで逃げるか? いや、向こう岸までどれくらいあるのかわからないのに、泳ぐなんて自殺行為だ。
 途中で泳げなくなったら、おぼれ死ぬしかない。
 となると、船を捜す必要があるな。しかし、そんな逃げてくださいと言ってるようなもんが用意されてるかな……?)

悲観的な結論が出てしまったことに、榊は思わず溜め息をも漏らす。

(あとは……。この首輪をどうにかしないといけないのか……)

続いて、榊は自らの首にはめられた枷に手をやる。幸か不幸か、榊は首輪の爆発で人が死ぬ瞬間をその目で見てはいなかった。
しかし周りの反応から、何が起こったのかはだいたい理解していた。

(爆発するってことは、中に爆弾が仕掛けられてるんだろうな。機械に強い奴といったら真宵だけど……。
 さすがにあいつも爆弾処理はしたことないだろうなあ……。けど、俺よりははるかにましだろうし……。
 よし、まずは真宵を捜そう)

行動指針を決め、榊は立ち上がる。その時、初めて彼は気づいた。
どこからか、すすり泣くような声が聞こえてくることに。しかも、その声はだんだんと近づいてきていた。

(誰かこっちに来るのか?)

おそるおそる、榊は泣き声のする方に近づいてみる。そこには、基本支給品であるランタンを持ってゆっくりと歩く少女の姿があった。
髪はおかっぱに近いセミロング。顔立ちはうつむいているためよくわからない。体格はかなり小柄。おそらく榊より年下だろう。
他に人影も音を出しそうなものもなく、彼女が泣いていることはほぼ間違いないだろう。

(かわいそうに……。そりゃいきなり殺し合いの現場なんかに放り込まれたら、泣きたくなるよな。
 よし! ここは俺が頼れるお兄さんとして、あの子を元気づけてやらなくては!)

思い立つが否や、榊は少女の前に飛び出した。

「そこの女の子! 俺は君に危害を加えるつもりはない! 一緒に行かないか!」

出来る限りの友好的な笑顔を浮かべ、榊は叫ぶ。それに反応して、少女が顔を上げた。
大きな瞳が印象的な、なかなかかわいらしい顔立ちだ。

「大丈夫。怖くない。怖くないから」

今度は優しい声で、榊が語りかける。その榊の元に、少女は無言で歩み寄る。
上手く信頼を得られた、と安堵の溜め息を漏らす榊。その視界に、ふいに黒いものが映る。
それは、少女が手にした拳銃だった。

「はい?」

銃声が、響く。

戌井榊は、幸運だったのかも知れない。たまたま即死できる位置に銃弾が当たったために、一瞬の痛みだけであの世に旅立てたのだから。


◇ ◇ ◇


「悲しいね」

仲村マナミは、泣きながら榊の屍を踏みつける。

「人間は虫を簡単に殺せるけど、同じ人間には簡単に殺されてしまうね。儚い命ね」

マナミは、なおも泣く。

「でも、私は死にたくないね。所詮私も、生にしがみつく虫と大差ないね」

やがてマナミは、榊を踏みつけるのをやめて再び歩き出した。

「私は何がなんでも生き残ってやるね。たとえ、サナギさんたちを殺すことになっても……。
 けど、出来れば友達には会いたくないね」

その大きな瞳から絶えることなく涙を流しながら、人を殺めた少女は夜の闇に消えていった。


【一日目・深夜 F-1 灯台付近】

【仲村マナミ@サナギさん】
【状態】健康
【装備】護刃の拳銃@ツバサ×2
【道具】支給品一式×2、不明支給品1~5、拳銃の弾薬×49
【思考】
基本:死にたくないから優勝を目指す。
1:殺せそうな相手は確実に殺す。
2:サナギ、マフユには会いたくない。

【戌井榊@あっちこっち 死亡】
【残り50人】



※支給品解説

【護刃の拳銃@ツバサ】
桜都国の鬼児狩り、猫依護刃(ねこい・ゆずりは)が用いる武器。
鬼児にダメージを与えられる特殊な武器だが、人間相手の場合特に普通の拳銃と変わったことはない。

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