陣痛の波が来ては深呼吸を繰り返す。
深呼吸で口はカラカラ。
用意していたペットボトルの水2本がすでになくなったので追加で3本買ってきてもらいましたがそれで足りるかどうか
陣痛がこのまま進む、、、と思いきや。
子宮が6cm開いたところで急に陣痛が楽になったんです。
痛みに自分が慣れてきたのか〜、と安堵していたのですが、状況を確認しにきた助産師さんが子宮の収縮モニターを見て一言。
「陣痛が治まっちゃったね〜」
助産師さん曰く、クマ子のように夜中に陣痛が始まって寝不足だったり体力が消耗していると陣痛が止まりやすいらしい。
時刻はすでに午前11時前。
陣痛が始まったのが午後11時。すでに12時間陣痛と戦っています。
「うーん。正午までには出産できると思ってたけど無理だなあ。」と助産師さん。
そこに先生が入ってこられ、決まりました。
「陣痛促進剤入れます。」
なんでも弱い陣痛だと子宮も開かないしダラダラ時間だけがかかると母子共に疲弊するとか。
それよりも薬で一気に痛みをおこして子宮を開かせる方が最終的にクマ子も楽なんだそう。
そしてクマ子の腕には陣痛促進剤が入った点滴がセットされたのです。
数十分後。
キタアアアアアアアアー
痛いの、きたーーー
それまでの痛みから格段にレベルアップした痛み!!
うおおおおおおおおおおおおお
!!!!!
今まではなんとか耐えれたけど、ここからはもう記憶にない。
陣痛の波がくるたび悶絶して口がカラカラで水を飲みまくって、、、。
そんな時にクマ子の分娩を見学するという看護学生の研修生が2人挨拶に入ってきた。
可愛らしい女の子が2人。
「大変な時にすみません、、、」とご挨拶。
こちらはもう挨拶どころでは、ない。
クマ子の唯一の取り柄、外面の良さはもはや崩壊。
痛みでろくすっぽ彼女たちの顔さえ認識できない。
ごめんよ学生たち😨。
挨拶すら返せないアラフォーを許しておくれ、、、。
彼女たちは分娩までいったん退出した様子。そして彼女たちは分娩まで一旦退出していきました。
正午を過ぎたころ。
陣痛は2分間隔で押し寄せ、クマ子はそのたびに悶絶です
想像を超える痛さとこれから待ち受けている分娩という未知の体験に恐怖を覚え、深呼吸どころじゃなくなりました。
「いたあああああああああい!!!」
「もうダメです!!私には耐えられません!!もう出産いいです無理です!!!!!!
この痛みをどう表現すれば男性に伝わるでしょうか。
陣痛がひく一瞬の隙にカラカラになった喉を水で一気に潤し、次にくる痛みに備えるー
そして痛みがきたらもう平静ではいられない
。何か得体のしれないものが肛門からでそうな圧迫感と痛み。
何かわからないそれを今すぐきばって出してしまいたい。
でもまだ子宮が10cmまで開いていないからきばらないように言われて、、、
気がつけばそれまで敬語で話していた助産師さんにタメ語で叫んでました
「押して押して!!もうでちゃう!何かがでちゃう!!もう私ダメです頑張れない!!あああああーーーーーお願い〜もうでちゃうから早く!!!早く!!!肛門抑えて〜!!!!」
今思えば夫の立ち合いを断ってよかったです。こんな姿をクマ吉に見せられないもの。
もう出産はいいです!!とギブアップ寸前のクマ子に助産師さんの存在がとっても大きいものでした。
「クマ子さんなら頑張れる!!できる!無痛分娩の予定だったのに自然分娩で産むって決めたあなたなんだから頑張れる❗️」
そう言いながら助産師さんがクマ子の肛門付近をグーの手でグググっと押してくれると、でそうな何かがちょっと押し戻されて痛みが幾分ましになります。
それにしてもこんなに、こんなに出産が苦しいものとは思ってもみませんでした。
自分の母もこんな思いをしてクマ子を産んでくれたんですよね。
出産終わったらもっと親孝行しよう。そう真摯に思います。
そして時刻は午後1時過ぎ。
ようやく子宮が10cmまで開いたのです。