西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

6月定例会、一般質問内容、Ⅱ

2010-06-11 13:41:04 | Weblog
2、高齢者の社会参加と生きがいづくり
施設入所者の大半は、そこに「生きがい」をもって生活し社会参加しているかと云えば、答えは「ノー」であり、希望をもって活動出来ていないのが実態ではないかと思う訳であります。
それでは高齢者が生きがいをもって社会参加するきっかけは何でしょうか。
「友人」・「サークル」等の一緒に活動できる仲間がいて、近所に活動できる場所があること、そして活動を行うための受け皿と活動のための情報提供が行われ、活動への参加が自由であることなどが挙げられております。
高齢者は何を望んでいるのか、また高齢者の社会参加のきっかけづくりを支援するには行政はどう云った対策を講じて見えますか。

(1)、独居老人対策
近年、急速に進む少子高齢化社会の中、独居老人(1人暮らしをしている高齢者)の割合も急速に増え、さまざまな問題、例えば「孤独死」・「独居死」と云った問題や病気・経済苦と云った問題まで、それは人が人間らしく生きがいをもつと云う「人権」の考えが基本であるからであります。
独居老人になるのが悪いわけでもありませんし、1人暮らしを希望する方も見える訳で、それを否定し、マイナスのイメージで片づけるのもおかしな話であります。
当市における独居世帯数と環境への適応能力低下が招く孤独な状況把握はどこまで進んでいるか、お聞かせ下さい。
安否確認や日常生活における心身の相談等どのような対策がとられていますか。
今までは社会全体が独居老人をなくす方向で問題解決を図ってきましたが、これからはなくす方向ではなく、独居老人でも人間らしく生き生きと暮らしていける社会へと方向転換すべき時ではないか、このように考える訳であります。

(2)、「老人クラブ」の充実について
60歳以上を「老人」という言葉でくくりつけることに抵抗があるようで、昨年来、当市では愛称を「つしま生きがいクラブ」と定め、高齢者の仲間同士がクラブ活動を通じて「老後の幸せと暮らしを豊かに」をテーマに、助け合い精神の下、ともに知識と経験を活かし、社会の一員としてその役割を果たすべく、頑張って見える訳であります。
しかしながら、近年、高齢者の増加に反比例するかのように、クラブ数・会員数とも減少傾向にあります。この閉塞感を抜け出すべく、加入促進を図っているのですが進んでいないのが現状であります。何が原因であるのか、「老人クラブ」の問題点・課題はどこにあるのか、行政はこのような状況を把握されておりますか。
即ち、
1、 高齢者が何を望んでいるのか、ニーズを把握されているのか。
2、 気軽に参加できる機会、組織・施設が地域に整備されているのか。
3、 自由に参加できるような組織が開放的であるのか。
4、 社会参加活動による仲間の輪の広がり、新しい人間関係が生まれる機会づくりとなる交流事業が活発であるのか。
5、 高齢者の多様な能力の発掘と活用に取り組んでいるのか。
高齢者のパワーを引き出す組織づくりをしているのか。

これを踏まえ、「生き生きクラブ」を魅力あるものにするため、あくまで高齢者が単なるサービスの受け手としてではなく、社会を支える担い手として積極的な役割を果たしていくため、少しでも行政側にも協力をお願いするものであります。