西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

経済建設委員会

2010-06-17 18:51:51 | Weblog
本日、「経済建設委員会」の陳情3件のうち、1号「夫婦別姓を容認する法案に反対する陳情」・4号「選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する陳情」の採択を決することが出来、正直、安心いたしました。
「人権」の問題として、今後もクローズアップされてくると思います。
これには個人の主観で賛否両論があり、意見も割れるところでありますが、あえて私は法律を変えてでも「夫婦別姓制度」にする必要がないと判断しました。
批判は甘んじて受けますが、今の社会的な最小単位の「家族という絆」を大切にしたいと云う一心で、国に対する意見書を提出することに賛成といたしました。

以下、私の意見として公表いたします。

「夫婦別姓という選択」
最初に、実際に提案されております民法上の「選択的夫婦別姓制度」と云うのがどんなものか。
現在、法律により、即ち民法と戸籍法によって婚姻の時の氏の決め方が定められています。
民法750条、「夫婦は婚姻の際に定めるところに従い、夫または妻の氏を称する。」
古来より、例えば「中野家」とか「田中家」と云う様に、家族の名称として使われてきた「氏」というものの役割に合わせて、戸籍登録上の秩序・ルールを定めたものとして、一定の合理性を有すると考えていいのではないか。
現行の民法は、氏を家庭の名称として扱っており、それに反する規定やそこから逸脱する規定はありません。
選択制度はその前提から変えることを意味するのであり、個人の選択肢が増えるのとは別の次元の問題であります。差別でもなければ偏見でもない。
「家族」って何でしょう。子どもにとって「家族の絆」は「家族共同体」であり、「家族」は社会構成の最小単位であると考えます。親の都合でなく、子どもの立場、「子どもにとってどうなるか。」を真っ先に考えて社会のこれからを考えて下さい。

及ばずながら、私は「保護司」と云う仕事をさせていただいております。
加害者たる少年は、その前に、育つ環境においては家族の被害者であった可能性が非常に高いのであります。

今、選択制度に変更しなければならない理由は何でしょうか。
選択制度が必要な理由は何ですか。
「どうしても選択性、という訳ではないが、同姓がいいと思う人は同姓にすればいい。ただ別姓がいいと思う人が別姓を選ぶようにするだけ、同姓がいいと思う人にとっては、何の影響もない。私には関係ない。」「反対する理由もない。」と云う容認派。私もそうでありました。

ただやみくもに「反対」と言って、固執するのではなく、中立的立場からも、これを検証した結果、「反対せざるを得ない。逆に賛成する人の意見も聞いてみたい。」と思う気持ちに傾いてきました。
(1)、現行の制度にはきちんとした意味があって、現在の形になっている。
(2)、法律を変えてまで、選択制にしなければならない理由について説明がされていない。

従って、選択制度は利点よりも、問題点の方が多いと思われ、「特に必要性のない制度」と判断せざるを得ない。
選択的夫婦別姓には賛成できませんし、夫婦別姓を容認する法律に反対する陳情に賛成するものであります。
一部資料を抜粋させていただきましたことをお許しください。