新たな職場に来てそろそろ1ヶ月。
今日もラストまで入店。
ボク担当の調理場の片付けを終えたのが22時。
あとはホールの人の片づけが終わるのを待つだけ。
今日は彼女と会う約束してるから
22時過ぎには店を出たいけど・・・
ホールのおばちゃん、まだ終わる気配ゼロ。
そこへ登場したのが
以前バイトしてた兄ちゃん。
今はぎょうざの王将に就職してるという兄ちゃん。
店長がいてるかと思って
手土産にギョーザを持って来てくれたが、
あいにく店長は昼で帰宅。
そして久しぶりの再会なんか
ホールのおばちゃんと会話中。
・・・はよ仕事終わらせよ。
なんやかんやでやっと終わったのが22時40分。
言うてもギョーザ持ってきた兄ちゃんは
5分くらいで帰宅してる。
まぁまぁ、これでやっと帰れるわ!!
・・・・と思いきや!!
おばちゃん(以下、お)
「せっかくギョーザもらったから2人で食べよっか♪」
少しでも早く帰りたいボク(以下、僕)
「え・・・?明日入店してる人にとっとかないと」
お「でも明日になったら冷めておいしくないし♪」
僕「(チンしたらエェやん)いやボク持って来てくれた人知らないですし、悪いですよ」
お「いいんじゃない?」
僕「そうですか・・・?」
お「うんうん♪」
僕「でもこれ、結構な量ありますよ」
お「あらホント」
僕「これ2人では食べれないですよね~」
お「ん~・・・」
僕「・・・・・」
お「じゃあ、持って帰りましょか♪」
僕「(え、いや、車が臭くなるし・・・)いいんですか?」
お「じゃあラップに包みましょ♪ちょうど箸もあるし」
僕「はぁ。すみません」
そして、おばちゃんがニョーッと伸ばしたラップの上にギョーザを箸で並べていく。
絶対これ車臭くなるやん。
そして、おもむろに箸でつまんだギョーザをボクの方に差し出す。
お「1つどーぞ♪おいしそーやわ」
僕「(なんで今!!!?)・・・・。あ、いただきます」
これから彼女と会うからギョーザはちょっと・・・って断る選択肢は、無し。
そのギョーザに直接、口を持っていくのも気持ち悪し・・・
かといって、箸で差し出されてるのを箸で取るのもアカンし・・・
色々考えて躊躇してたら気分悪くされるし・・・
しかたなくギョーザを素手で触る結果に。
テッカテカのギョーザを素手で口に入れました。
やっと店を出て、ギョーザを供に車で彼女ん家までBダッシュ。
どうにかして車内の悪臭の根源「ギョーザ」をなんとかしたいけど、
捨てるのは気がひけるし・・・
かといって食べて車内から排除しても、ボクん中に王将が乗り移るだけやし・・・
いや、もう最初に食べたから王将の右腕は宿ってるけど。
そうこう考えてる間に彼女ん家に到着。
精一杯の抵抗で窓を開けてたから
どこかで仲間にした2匹の蚊を連れて。
この話の悪者は誰なんでしょ・・・
①ギョーザなんかを差し入れに持ってきた兄ちゃん
②ギョーザなんかを持って帰らせたパートさん
③ノーと言えない日本人