いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

デジタルとアナログ その3

2009年08月12日 | シンセことば
(写真は、元祖サンプラーのフェアライトCMI 当時の価格は約1200万円
 アート・オブ・ノイズが使ったオーケストラ・ヒットの音色が有名)


 今回は、デジタル(DIGITAL)です。


 デジタルは「数(DIGIT)」である、と言いましたが、
 電気を数で数えるって、どういうことでしょう?

 ちょっと、難しそうですが、
 いっしょに考えてみましょう。


 電気で信号を送ろうとする時、
 電気のオンとオフという2つの状態があります。

 例えば、2つの電球をイメージしてください。
 これで、いくつの情報を送れるかと言えば、
 ○→点いている(オン) ●→消えている(オフ)として、

 ○○  ○●  ●○  ●● 

 と、4種類の情報が送れます。



 では、3つの電球ではどうでしょう?

 ○○○  ○○●  ○●○  ●○○
 ●●○  ○●●  ●○●  ●●●

 と、8つの情報が送れます。
 電球2つの時の倍になっていますね。



 4つになると、16種類。
 5つになると、32種類。
 6つになると、64種類。
 7つになると、128種類。
 8つになると、256種類。

 と、電球が1個増えるたびに、倍の情報が送れるようになります。


 シンセなどの音色数が、16→32→64→128 という数で増えてきたのも、
 MIDIデータが、例えばボリューム最高の値が
 127というなんだか中途半端な数になるのも、
(0が入るので、127が最高になって、全部で128段階)
 こういう電気の数え方(2進法といいます)のせいだったんですね。


 この電球1個が、コンピュータでは、1ビットになります。
 8ビットでは、256の数が扱えるわけですね。


 デジタル・オーディオ(サンプリング)で、
 音質の決め手となるのが、このビット数です。

 サンプラーなどは、
 8ビット → 12ビット →16ビット

 と進化してきました。

 8ビットと16ビットは、単なる倍ではなく、
 ものすごい数の違いになることがわかりますか?


 ちなみに、CDの規格は、

 16ビット 44.1kHz(サンプリング周波数)

 となっています。


 次回は、デジタル録音のもう一つの決めての
 サンプリング周波数について、説明してみたいと思います。



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