エンスーMの「クルマとともに」

私が愛したクルマたちのことを忘れないために…

平成6(1994)年式スバルレガシィツーリングワゴンGT Bスペック(4AT) H6.2〜7.8

2022-11-14 08:06:00 | 日記
やっぱり良い写真がありませんね。
ウチのはマタドールレッドという深みのあるソリッドカラーの赤でした。
カー用品店などで、よく「限定車ですか」と聞かれましたが、この色を選べるグレードが少なかっただけだと思います。NAのDOHCを積んだTS-Rというグレードにも設定があったことを覚えていますから。

さて、平成5年秋、イヤな冬を控えてクルマの置き場を考えなきゃならなくなりました。
田舎の一軒家からちょっとだけ街中に近い家に引っ越したので、敷地には駐車スペースがありません。いくら1階の車庫が大きくて長さ8メートルとは言え、ハイラックスサーフとビートを入れるには、ビートの低いノーズをサーフのリヤバンパー下に突っ込むという職人芸が必要です。

そもそも残業帰りの足として買ったビートでしたが、思ったよりも出番が少なく、そもそも深夜勤務の際はタクシーチケットが使えると分かりました。
私に、残業帰りの足の確保という余計な心配をさせた件の上司は、ただ面白いクルマを買わせたかったなどと宣う始末。(この御仁との腐れ縁には後々まで泣かされることになります)

そこで、女房が車庫入れの際にオーバーフェンダーを擦るなど、サーフをいささか持て余し気味だったこと、また、22時まで路線バスがあるため、思い切って1台体制とすることになりました。

当時はサーフや日産テラノが大人気で下取りも超高値でしたから、ほとんど新車に近いビートと2台一緒の下取りならば発売されたばかりの二代目レガシィの最上級グレードもターゲットに入ります。
グリーンのGT、本革シート付きを買った友人がいたので、それじゃ16インチのBBSが付いたBスペック、色も普通のGTでは選べない赤にしました。
オプションはリヤゲートを含めた後部のグラスエリアのスモーク貼りとフロント足元を淡いグリーンに照らすライトくらいだったでしょうか。さすがトップグレードだけあって、付いてないものを探す方が難しかったです。

娘が2歳になってすぐ納車されたレガシィ、まずは静粛性と振動の少ないことに驚きました。そして踏み込むと当時としては画期的な速さと、極悪な燃費にも。
スロットルに生卵を置くような運転で郊外路を流しても決してリッター10キロには届かず、市街地は6キロ程度。一度だけレギュラーガソリンを試してみたら4キロ台まで落ち込みました。
ただ、高速道路でペースを上げた時の安定感と安心感は、ぐんぐんと下がる燃料計の針に反比例して大満足でしたね。
あと、このクルマは極寒時でもヒーターの効きや温度分布が素晴らしく、メーカーの良心を感じました。
BスペックにはABSが標準でしたが、制御はあまり細やかではなく、父親から引き継いで乗っていたアコードに軍配を上げたいと思います。

さて、憧れのBBS鍛造ホイール、6.5Jの16インチにはBSのエクスペディア205/50R16が組み合わされ、当時としては極めて豪華な足元でした。このタイヤ、ロードノイズはそれほどでもなく、乗り心地も引き締まった感じで、良好な路面ではまさに滑るような走り。
スバルのクルマは1000の時代から割高だと思っていましたが、初めて乗ったスバル車はそんな印象をふっ飛ばしてくれました。ひとことで言うなら『クルマ好きが作ったクルマ』でしょうか。

ただ、このレガシィ1台体制は長くは続きませんでした。子どもが小さかったこともあり、女房はどこへ行くにもクルマを使います。極悪燃費のレガシィ、月のガソリン代はナニコレの世界。私は休みの日に思うようにクルマを使えない。

でも、ある程度、顔が広くなると良いタイミングで話が来るものです。また2台体制へと逆戻り。