エンスーMの「クルマとともに」

私が愛したクルマたちのことを忘れないために…

1997(平成9)年式 フォードモンデオワゴンGHIA 2.5(4AT) H15.9-16.1

2023-12-13 18:01:00 | 日記
やっぱり写真がなく、ネット上にも同色の個体の写真は見当たりません。ウチのは地味なシルバーでした。
当時からマイナーな存在で、今では実車を見ることすら絶無ですものね。

友人から譲り受けたゴルフは、芳しくない燃費以外これという不満もなく乗っていましたが、外装の手入れをしてオークションに出したところあっさり嫁ぎ先が決まってしまい、次のクルマを探すことに。

エクシヴでトヨタディーラー系中古車の保証対応に満足していたため、再び公式サイトから条件を絞り込んでいったのでした。すると、まさかのデッドストック物には出会えなかったけれど、走行3万kmまで、修復歴なし、本革シート、サンルーフ、50万円以下で1台ヒット。
それがこのモンデオワゴンでした。正直、あり得ない条件だろうと思いつつ、そのときのノリで検索した結果でしたから大いに驚きましたね。

善は急げですぐに電話で来店予約をして、ハンコを持って翌日には湘南台という駅で降りたのを覚えています。
若くてとても感じの良い営業マンが担当してくれましたが、私の他にもモンデオの商談のため予約せずに来店した人が待機していました。

何しろ50万円以下ですから、かなり目立ったドアの凹み傷を無料で直すことだけを条件にして、持ち込んだパナソニックのポータブルナビTVの取付けは別途工賃を支払うことにしました。
タイヤは新品同様のBSポテンザGⅢが履かせてあったので、そのままでOK。

「次の商談があるそうなので、納得できたら決めます。総額でおいくらにしてくれますか?」と担当直入に切り出すと、待機中の人は自分の担当じゃないから売ってしまいたいと言い、見積りから5万円引くとのこと。
もちろん即決しました。

地味な外見と塗色、その反面、充実した装備。意外なほど軽快な走り…何だか良くわからないクルマでしたが、不人気車だということは乗っていて理解できました。
とにかく目立たないんです。華がないとでも言えば良いんでしょうか、『官庁御用達』みたいな雰囲気でしたね。

2,500ccをわずかに超える、3,000cc級の自動車税がかかる微妙な排気量はわが国でウケるはずもない。
ぎっしり詰め込まれたV6エンジンの熱でエンジンマウントラバーやホース類の劣化が激しく、高音多湿でダメになるスピーカーのエッジなど、輸出先の交通事情をあまり考慮していないことが容易に想像できました。
もちろん、トヨタの中古車保証で全て無償修理してもらえましたが、トラブルの都度、数少ないフォードディーラーまで折畳み自転車を積んで持ち込み、それを組み立て乗って帰るというプロセスがかなり煩わしく感じられたのも事実。

ただ、静かに振動少なく高回転まで滑らかに回るエンジンや適度な固さの足回り、見た目よりも滑らず疲れない本革シートなど、完全にお値段以上のクルマでした。
ただ、燃費は芳しくなかったなぁ…高速の長距離でもリッター11〜12キロ程度。

プジョーなどと同じPCD108に適合する16インチのアルミホイールを某オークションで手に入れ、ミシュランの何だったか忘れたけど205/50R16を履かせたら見た目もグッと引き締まった感じになり、東京〜九州往復という大ドライブを始め家族旅行の足として大活躍。

ということで、値段が付くうちに手放そうとまたぞろ某オークションへ出品したところ、ほぼ購入価格で売却することができました。
正確に言えば、マイナスはカーナビの分くらいだったかな?