湯浅浩史さんの「植物ごよみ」と沖浦和光さんの「竹の民俗誌」を読む。タケは木か草か。明治の小学校5年生の教科書にどっちゃでもないとあるそうな。沖浦さんも「草でも木でもない。特異な植物」という。植物学者の湯浅さんは「開花した枝・茎は枯れる」という特性からみるとやっぱ「草といえよう」。バナナも同じ。竹の花はモウソウチクの場合60年から120年に一回咲くといわれる。千里丘陵の竹林は「日本の自然の百選」に選ばれている。千里竹の会というボランティア組織が東町公園の竹林を管理している。わが上新田の竹林は残念ながらバッサリ切り取られ巨大マンション街にさま変わりしている。トホホホ。
竹の文化は日本人のくらしのなかに育まれてきた。新字源で竹冠の漢字を数えてみた。157字あった。昔はペーパーの代わりに竹簡や竹紙が使われた。竿、笊、笛、笠、筍、筒、筆、筧、箒…くらしに繋がる字がいっぱいあるナ。門松、十日戎、七夕、地鎮祭などの諸行事にいまもタケ・ササは欠かせない。竹を大切にしよう。そんなことを考えながら愚老はまちを徘徊する。
竹林を椋鳥が飛び立つ明け易し 愚龍尾
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ノーやん
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