ノーやん日記パート2

葦と蘆と葭の話

 晴れ。「植物ごよみ」を読む。生態観察同好会で愚老の発表テーマは「葦」(写真上)である。葦は蘆とも葭とも書く。アシとも読むしヨシとも読む。なんでやねん。この本がその違いを教えてくれた。アシは悪しに通じるからヨシとも読むようにしたらしい。ほんまかいや。葦・蘆・葭の違いは、「葭」はまだ穂の出ていない春の芽吹きのころ、「蘆」は若い茎葉、「葦」は花が咲く成熟した茎葉、と書き分けているらしい。ややっこしいな。人との長い付き合いからのように思うけど、そこんとこどうなんやろ。

 午後から千里南公園の牛ヶ首池に自生するアシを観察する。背丈はすでに人の身長を超えているがまだ若い葭や。直径5ミリほどの茎をハサミで切ると中は空洞。竹のように節があり長い葉鞘から長さ50センチ幅4センチの細長い葉が中折れして垂れている。葉裏には大きなダニがいっぱい張り付いていた。気味が悪くハサミで葉を切り捨てる。茎の先端は巻いた葉が槍のように尖がっている。「古事記」に「葦原中国」(あしはらなかつのくに)とある。それが大昔人の住む国土の姿だった。そこに人々が住みついて暮らし、葦の間に生きる鴨など野鳥や蟹・魚類などを採取していたのだろう。葦は、燃料や垣根にもなったという。はまると抜け出せない。図書館で葦の文化史を探ってみようかな。写真中=1丁目の平屋住宅の軒先でカシワバアジサイ、下=同生垣に咲く白いトキワマンサク(?)。
                葦といい葭という草目借時 愚龍尾
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コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%うれしいwebry%}fmさんはびわ湖がホームグラウンドのようにお詳しいようで。近江八幡の屋形船で葦の間巡りをしたことがありますが、水鳥の棲みかですね。水質浄化に欠かせない植物で。
fm
「あし」は「悪し」に通ずるので「悪し」という話は近江ではよく言われていましたね。

「よし」を復活させようという運動は盛んです。たしかに風情があります。夏に葦簾張りを使う人が増えるといいのですが。
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